ケータイ小説のリアル の商品レビュー
新書というのは中身がスカスカで途中で飽きるか、詰め込みすぎて読みにくくて行き倒れるかで最後まで読めないことが実は結構多いのですが、これはさらりと読み通せました。 まず、文章がこなれている。次に、構成が明快である。最後に、この著者の価値観が許容範囲内であるというのが読みやすかった...
新書というのは中身がスカスカで途中で飽きるか、詰め込みすぎて読みにくくて行き倒れるかで最後まで読めないことが実は結構多いのですが、これはさらりと読み通せました。 まず、文章がこなれている。次に、構成が明快である。最後に、この著者の価値観が許容範囲内であるというのが読みやすかった三つの理由だと思います。 著者は80年代に十代を過ごした女性なので、バックボーンとなる文化がわかる。ああ、我々の年代が評論を書くとこうなるのだな、と、ちょっと安心しました。 だって今までのサブカル評論ってちょっと共感しにくかったんだもん。 「腐女子化する世界」も図書館に予約入れました。ちょっと連続して読むかもー。
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2008.9/20 読みもせずケータイ小説を毛嫌いしていたけど、なぜ流行っているかわかった気がする。少女漫画的妄想の世界。女子中学生、高校生の妄想。
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「電車男」も「Deep Love」もきちんと戦略を持って売り出されていたのですね。後者は作者が塾の先生で、中高生の読解力を理解していたなんて、知りませんでした。やはり、今や若者に解るものの言い方が必要のようです。ふうん、ケータイ小説は妄想なのか。若者文化を理解するために、挑戦する...
「電車男」も「Deep Love」もきちんと戦略を持って売り出されていたのですね。後者は作者が塾の先生で、中高生の読解力を理解していたなんて、知りませんでした。やはり、今や若者に解るものの言い方が必要のようです。ふうん、ケータイ小説は妄想なのか。若者文化を理解するために、挑戦するしかないようです。
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ケータイ小説をめぐるレポート。ケータイ小説の書籍が地方で売れているなど、なるほどなと思いました。一方で自分との接点は今後もなさそうだな、と感じました。コンビニなどでケータイ小説をちらりと読んだことはありますが、ちゃんと読んだことはありません。やっぱり、読む気が起らなかったのです。...
ケータイ小説をめぐるレポート。ケータイ小説の書籍が地方で売れているなど、なるほどなと思いました。一方で自分との接点は今後もなさそうだな、と感じました。コンビニなどでケータイ小説をちらりと読んだことはありますが、ちゃんと読んだことはありません。やっぱり、読む気が起らなかったのです。図書館予約数は1(08/06/14現在)です。
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評価が二分されている観があるケータイ小説だが、実は『Deep Love』と『電車男』ぐらいしか目をとおしていない。 本書は昨今のケータイ小説の分析。今人気を集めているのはプロの書き手ではない普通の女性のもの。作家になりたいわけでもないので匿名だし青春の記念的な1回きりの作品が...
評価が二分されている観があるケータイ小説だが、実は『Deep Love』と『電車男』ぐらいしか目をとおしていない。 本書は昨今のケータイ小説の分析。今人気を集めているのはプロの書き手ではない普通の女性のもの。作家になりたいわけでもないので匿名だし青春の記念的な1回きりの作品が多いようだ。 さまざまな分析がされていて納得するところが多々あった。特に恋愛仕様の自己啓発本という視点にはうなずける。何があってもポジティブにという自己肯定感が魅力なのだろう。
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ケータイ小説が流行っているらしい、 という程度の知識しかない人で、 しかし、なんとなく、気になる、という方は、 この本を読んでみてください。 ためになります。 * ただ、ですね、 この本、よく、こんな原稿、編集者がOKを出したなと 思...
ケータイ小説が流行っているらしい、 という程度の知識しかない人で、 しかし、なんとなく、気になる、という方は、 この本を読んでみてください。 ためになります。 * ただ、ですね、 この本、よく、こんな原稿、編集者がOKを出したなと 思います。 取材先がほぼ匿名なのですけれど、 おいおい、匿名というのは、名前を隠さないと困る場合であって、 取材源を隠さなければならないような事柄は、 この原稿の中には、1ミリもありません。 何冊も本をお書きの方なのですが、 いままでよっぽど編集者に恵まれなかったのですね。 私が担当なら、NG出します。 ケータイ小説は、「素人」による「素人」のための「素人」の小説、であることが 分析されています。 玄人がマネして書いても、メガヒットはない、という予測。 ただし、純粋なケータイ小説の周辺に、玄人による市場が発生する示唆があります。 この本は、ケータイ小説にちょっと肩入れしすぎで、若干、問題があります。 また、論理に破綻がいくつもあるので、熟読するようなタイプの本ではありません。
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