人類が消えた世界 の商品レビュー
突然人類が消えたら?億年単位だと大差無し。むしろ人類が消えても環境に影響し続けるのは何か、がテーマで更には人類が出来るだけ永く生き続けるには何をしてはいけないかと言うことですな。
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人類が消えた後の世界を構想することで、人間の影響力の大きさ、功罪を考える。文明、芸術、人間が滅ぼし、あるいは変化させた種、・・・。人間が消えた後の地球は、長い時間を掛けて再生の道をたどるが、過去、人間が存在し、形作ってきた物の影響はずっと残り、人間が存在しなかった場合とは別の道を...
人類が消えた後の世界を構想することで、人間の影響力の大きさ、功罪を考える。文明、芸術、人間が滅ぼし、あるいは変化させた種、・・・。人間が消えた後の地球は、長い時間を掛けて再生の道をたどるが、過去、人間が存在し、形作ってきた物の影響はずっと残り、人間が存在しなかった場合とは別の道をたどることになる。地球、他の生物との共存、一人の人間としての責任について深く感じさせる書。
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人類が消滅した後の地球を描いた小説(?)。口絵に人類消滅後の地球の挿絵がありますが、絵はほぼそれだけ。あとは、読み物として文章で描かれています。その意味では、ちょっとイメージとは違うかもしれません。 人類消滅後の地球を描いた本ではあるんですが、実は、本質は陣利消滅後の地球ではあ...
人類が消滅した後の地球を描いた小説(?)。口絵に人類消滅後の地球の挿絵がありますが、絵はほぼそれだけ。あとは、読み物として文章で描かれています。その意味では、ちょっとイメージとは違うかもしれません。 人類消滅後の地球を描いた本ではあるんですが、実は、本質は陣利消滅後の地球ではありません。実は、現在の地球であるということが、本書をちゃんと読めば理解可能です。しかも、その意味するところは、環境破壊の進んだ地球と言うこと。その意味で、この書は「人類消滅後の地球を創造してみますよ」と言う表面的な形式を取りながら、実際のところは、浪費や環境破壊を続けている人類に対する警告の書だと思います。
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いま2回目の通読中。 面白い。家をはじめ、あらゆる人工物は人が手入れをしないと維持できない。里山もその通り。手入れをしなくなった途端、太古の自然林へ戻ろうとする動きが始まる。 読み終わって、感想を追加する。
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人類が与えた影響も大きい。 全てが人類出現前に戻るのではないのだと思った。 いろんな方面から地球を変えてるし。 でも自然は強い。
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この地球からある日人間「だけ」がいなくなったら…非常に面白いテーマ設定でした。今の世の中はどれだけのマンパワーに支えられて成立しているのか、さらにどれだけ地球の中で異質なものなのか、ということがよく分かります。
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タイトルに惹かれて借りてみましたが、結構学術的で読むのに苦労しました。 第2部 プラスチックは永遠なり 第3部 放射能を帯びた遺産 この辺りはとても興味深く読めました。 人間って、色々と厄介なものをつくってきたんだなと実感。
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突飛と思われる家庭にまで進んでいくが これだけ仮説を立て、検証していく書籍は 珍しいと思った。 生物学、環境関連に興味のある方は面白く読めるかも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルを見て、人がいなくなった後の世界をSF的に描くのかと思ったら、環境問題のドキュメンタリーだった。 もし、ある日突然、すべての人類が地球上から消滅したら(人類だけがいなくなる、という設定がポイント)残された自然はどんな振る舞いを見せるのかを予測することで、人間が環境にどれほど影響を与えているかを検証する。 陰を追究することで陽を浮かび上がらせるこの手法は見事だと思う。 人類がいなくなることで、地球上の物質が辿る変化は、消えるか存続するかなのだが、消えるにしても非常に時間がかかるもの、存続するにしても変化を余儀なくされるもの、いろいろある。 ☆人が消えるとほどなく崩壊・消滅するもの 都市。コンクリートや金属で出来た建造物は雨風や植物の浸食を受けてじきに形を無くしてしまう。 ☆消えるまでに時間がかかるもの 放射性物質。一万年後の人類のために、放射性廃棄物を埋めた箇所を示す標識をどうしようか、知恵を絞る学者がいる。笑えない本当の話。 ☆消えるまでに数百万年単位で時間のかかるもの プラスチック製品。現在の地球には、プラスチックの分子を分解できる微生物がいないため、それらが進化によって出現しない限り分解されず、どんなに細かくなろうとも必ず地球上のどこかに存在する。例えば生物の消化器官の中とか。 ☆地球が寿命を迎えるまで存続するもの。 生命体。温暖化が進もうが、放射能が地下から漏れ出ようが、毒性物質が拡散しようが、生命体は状況に合わせて変化し、環境を克服することができるので、たとえ人類が滅び、現存する動植物が絶滅したとしても、新たな種が生まれ、地上でこの世の春を謳歌することになる。 それはもうスケールの大きな検証で、人類は地球の歴史からすれば、ほんの一瞬しか存在していないこと、今でこそ多大な影響を与えているが、それも長い目で見れば地球規模の変化の波にのまれてゆくことがわかる。 それなら、もう、環境問題に取り組むのはやめて、滅びるに任せればいいじゃん、という話もなくはない。例えば、地球のためには人類は滅びた方がいいと主張するグループは実在するし、全世界で「一人っ子政策」を実施すれば、現在各地で人々を悩ませている貧困・飢餓・戦争は劇的に減る、と計算する学者もいる。 しかし当然ながら、少しでも人類の絶滅を先送りにしようとして自然との関わり方を研究する学者の方が多い。それは「種の保存」という生物の大前提に照らしても、まったく不自然ではないのだ。
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サルの公案 エデンの園の残り香 崩壊する家 人類が消えた街 人類誕生直前の世界 消えた珍獣たち アフリカのパラドクス 崩れゆくもの 持ちこたえるもの プラスチックは永遠なり 世界最大の石油化学工業地帯 農地が消えた世界 古代と現代の世界七不思議がたどる運命 戦争のない世界 人類が消えた世界の鳥たち 放射能を帯びた遺産 大地に刻まれた歴史 私たちはこれからどこに行くのか? 時を超える芸術 海のゆりかご わたしたちの地球、私たちの魂
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