田辺写真館が見た“昭和" の商品レビュー
田辺聖子さんの生家が大阪の写真館だった、というのは、ドラマ(芋たこなんきん)でも描かれていたので、知っているひとも多いかもしれませんが。 いよいよ戦争が本格化する以前、庶民の日常にはまだ戦争の影が薄かったころの写真が多く集められた本。それぞれの写真についての田辺さんのエッセイ...
田辺聖子さんの生家が大阪の写真館だった、というのは、ドラマ(芋たこなんきん)でも描かれていたので、知っているひとも多いかもしれませんが。 いよいよ戦争が本格化する以前、庶民の日常にはまだ戦争の影が薄かったころの写真が多く集められた本。それぞれの写真についての田辺さんのエッセイが、昭和初期の豊かな日常生活を鮮やかにイメージさせる。
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著者の生家である写真館での手になる懐かしい写真と共に 軽妙に語られる昭和の昔。 一章、一章が、独立し、完結した面白さなので、 時間のあるときに、ぽつぽつと読んでいたら、 思いの他、時間がかかってしまった。 繰り返し、著者が語る、戦前、モダン文化の花咲く大阪。 日本は敗戦の日から...
著者の生家である写真館での手になる懐かしい写真と共に 軽妙に語られる昭和の昔。 一章、一章が、独立し、完結した面白さなので、 時間のあるときに、ぽつぽつと読んでいたら、 思いの他、時間がかかってしまった。 繰り返し、著者が語る、戦前、モダン文化の花咲く大阪。 日本は敗戦の日から生まれたのではなく、 戦前も素晴らしい文化があり、人々は人生を楽しんでいた… という主旨の言葉で結ばれている。 胸がいっぱいになる、重み。
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