メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか の商品レビュー

明川哲也【著】

2021/07/14

あぁ面白かった。

ラストに賛否あるけれど、個人的にはこれでいい。
無気力に仕事をして、毎日カップ麺一つと水一つを雑に食べて生きていた。そして、生きる意味が分からなかった。
豆を食え、人は食品で出来ている。本当にそう思う。

2014/12/20

メキシコ人はなぜ死なないのかをWHOの自殺率から解き明かしている。結論は、食べ物である。唐辛子とトマトとインゲン豆をよく食べている国では、自殺率が低いとのこと。豆などのタンパク質を摂取している国は自殺率が低く、日本は年間3万人を超える自殺率である。食べ物の大切さを壮絶な長編ファンタジーで描いた作品。
ちなみにブリトーはアメリカのテキサスで作られたメキシカン風料理であり、発祥の地はアメリカらしい。さらにチョコレートの発祥の地はもともとメキシコだが、スイスに占領され、ヨーロッパが主流となったらしい。

2014/06/08

大傑作。マジックリアリズムの境地。まさか「叫ぶ詩人の会」のドリアン助川が、これほどの文才があるとは。

2013/01/28

タイトルに惹かれて読んだが、その期待を上回ることはなかった。
そして、とにかく長い。
そのため中だるみしてしまい、結果著者の謂わんとしていることが断片的にしか記憶に残らなかった。
ただ、自殺は食物と関連性があるという仮説は、とても興味深かった。

2011/12/27

久しぶりにこういうファンタジィなタッチのものを読んだせいか始めすごく抵抗があって読むのに時間がかかりました。しかも、そのファンタジィの中に教訓的なものを盛り込もうという姿勢があからさますぎて。w

でもすごく面白かったし感動した。
自分の仕事を考える丸一日で明川さんの語りを直接聞いた後だったのでなおさら。きっとご自身の心情もいっぱい詰まってるんでしょう、。
あとは、食べ物って大事だなあ。という反省とか。
良い一冊に巡り会えました。ありがとう。

2011/10/31

タイトルからして、「ん？」って思ったものの、なかなかどうしてよかったです。
自分では絶対に買わない一冊だっただけによかった。（会社の読書仲間に借りた）

ストーリーとしてはファンタジーの部類かもしれないんだけど、知識、教養の深い話が盛りこんであって勉強になった。
日本人の自殺者が多いこととメキシコ人の少ないこと。それは食に起因する、とか。
紀元前の生物の話だったり、大陸がひとつだった話だったり。
断片的であっても、それを盛り込んでいっている大作でもあったと思う。

2010/10/15

日本タイトルだけ大賞ノミネート作品。内容は、自殺を取り扱いつつファンシーな感じのようです。読むかどうかは分からない。

2009/10/07

料理の腕はあるものの世渡り下手というか巡り合わせが悪く借金まみれになって離婚し再起をはかり渡米したものの不審火の犯人に仕立てられ、追い詰められて首をくくってしまったタカハシさんが、黄緑色でブラックビーンズの靴を履いたしゃべるねずみ（！）に助けられ、メキシコにあるという世界の四つの宝を探しにゆく物語。自殺という重苦しいテーマを扱いながらも、ファンタジーの要素が散りばめられているので、全体としては楽しく読めます。とても面白かったです。ねずみのマルセロがかわいかったです。最後は、そう来たか！！という、ちょっとした仕掛けがあります。あとがきのような補足も、なかなか読みごたえがありました。

2009/10/04

新刊で題名に惹かれて。旅行記かと思いきやファンタジー。そして表題に対する答え・解説は提示されず。話自体はまあまあ面白かったものの、題名に対する答えを期待して購入してしまったため満足度はいまいち。080527