「機内にお医者さんはいませんか?」 の商品レビュー
著者は旅行好きの医師です。 専門は泌尿器疾患ですが、旅行好きが高じて「海外旅行医学」というニッチな分野の研究を続けています。 本書は、同氏の来歴と旅のエピソード、そして自身の研究してきた旅行医学について解説していました。 著者は大分県の郊外にあたる国東(くにさき)半島で生まれま...
著者は旅行好きの医師です。 専門は泌尿器疾患ですが、旅行好きが高じて「海外旅行医学」というニッチな分野の研究を続けています。 本書は、同氏の来歴と旅のエピソード、そして自身の研究してきた旅行医学について解説していました。 著者は大分県の郊外にあたる国東(くにさき)半島で生まれました。 小さな町から海の向こうに憧れを抱き、中学生の頃からNHKのラジオ英会話を聞きながらローコストに語学力を磨きます。 その結果、高校時代は交換留学生に選ばれ、医学生時代はバックパッカーとして海外長期旅行を果たし、新婚旅行も行き先を決めない貧乏旅行を決行しました。 本書ではそうした著者の訪問国の数々に旅行医学というエッセンスを絡めながら紹介していました。 旅行の楽しみに水を差す「ロングフライト血栓症(旧名:エコノミー症候群。水分不足で下肢に生じた血栓が肺動脈に飛んで胸痛を引き起こす)」や、旅先で役に立つのは保険以外に処方薬やアレルギーの英語文書などというのは興味深いと思いました。 ユーモアの効いた文章なので飽きずに読み進めることができ、旅行医学に関する説明も非常にわかりやすく、嬉しい誤算でした。
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