変貌する民主主義 の商品レビュー
高3の自分にはすごく難しかったですが、自分の知識&理解力の無さによるものだと思うので再チャレンジしたいです。
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【由来】 ・千夜千冊で「反知性主義」で検索をかけたら出てきた。 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
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「自由主義」「多数者と少数者」「ナショナリズムとポピュリズム」「主体性のゆらぎ」という4つの観点から、現代における民主主義の立ち位置を概観するような本。結論はなくて解説に留まるので、読後少々モヤッとするが、そこはきちんと自分で考えろ、とも取れる。 自分は政治学については素人なの...
「自由主義」「多数者と少数者」「ナショナリズムとポピュリズム」「主体性のゆらぎ」という4つの観点から、現代における民主主義の立ち位置を概観するような本。結論はなくて解説に留まるので、読後少々モヤッとするが、そこはきちんと自分で考えろ、とも取れる。 自分は政治学については素人なので内容の妥当性に関しては判断できないが、昨今の政治状況の中でポピュリズムやポリティカル・コレクトネスが政治に対して及ぼしている影響、そのあたりがなんとなく整理できた気がしている。
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2008年当時は意味ある言説だったのかもしれませんが、今となっては長々と語る割にはびっくりするほど薄い内容です。終戦後しばらくまでは、保守がその権力で大衆に対立する一方で、革新が民主主義の守護を声高に叫んできた。しかし今は現代版ポピュリズムにより、民主主義に対立するはずの新自由主...
2008年当時は意味ある言説だったのかもしれませんが、今となっては長々と語る割にはびっくりするほど薄い内容です。終戦後しばらくまでは、保守がその権力で大衆に対立する一方で、革新が民主主義の守護を声高に叫んできた。しかし今は現代版ポピュリズムにより、民主主義に対立するはずの新自由主義が大衆に支持されて問題だ、という内容です。 一読して著者が何を言いたいのか分かりにくいと思いました。理由のひとつは、民主主義に対して明確な定義がなされないまま、周辺の概念についてのマニアックな話をしているからです。最後まで読むとやっと熟議民主主義が著者にとっての定義や理想なんだろうな、とほのかに感じます。分かりにくいもうひとつの理由は、現在は膨大な戦後民主主義の分析があるにも関わらず、戦後の革新派が民主主義の擁護者であり、保守派がその排斥者であったと、旧態依然とした説明をしていることです。岸内閣の事例をもって論拠とするのは苦しいと思います。保守であっても自ら掲げるところの民主主義を否定せず、自らの権力の源泉にしてきたのではないでしょうか。今となっては程度の問題、また単なるイデオロギーの問題に見えます。このような雑な二項対立の持ち込みは、戦前に天皇主権と民主主義が対立したという記述にも見出せます。これら戦前戦後の様々な前提が崩れれば、著者のいう現在の「変貌する民主主義」の見方も必然的に変わるでしょう。 民主主義は議会制や政党政治などテクニカルなことを見つめても理解できそうにありません。本書で得たことは、民主主義とはその議論のためにどんな定義であるべきか追求せざるを得ない概念である、ということでした。
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あまり理解できなかった。 本書をわかりやすいと勧める読書家の方が多くいることからすると、理解できなかったのは私に原因があると考えるのが合理的であろう。 研鑽を積んで、またチャレンジしてみよう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「云われてみれば」という内容がとても多い。 「多数決はなぜそれがいいのか」「自由主義と民主主義は対立しうる?」というように、当たり前になっている。 内容としては、種々の主義主張(自由主義、民主主義、国家主義、ポピュリズム、リバタリアニズムなど)を対比させながら、もろもろの関係性を洗い出している。ただ同じような内容を繰り返しているきらいもある。 個人的には、「皇室は身分制度の飛び地であり、男女同権などの日本国憲法の制度は適用されない。」という了解には、目を見張った。 古典的な民主主義論に終始せず、新しい民主主義の解釈を垣間見た思いになった。
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既存の民主主義理論で説明のつかない事象はあまた生じている。それも、日々増加しているかのように感ぜられる。しかし、そうした事実は、こうして問題群をリスト化し、さらに各方面での議論を並べてみると、いかにも空々しく見える。 この著書は、著者に確たる主張のないまま、調べたことを発表し...
既存の民主主義理論で説明のつかない事象はあまた生じている。それも、日々増加しているかのように感ぜられる。しかし、そうした事実は、こうして問題群をリスト化し、さらに各方面での議論を並べてみると、いかにも空々しく見える。 この著書は、著者に確たる主張のないまま、調べたことを発表しているだけで、ストーリーがなく、全く要領を得ない。主張を読み取ろうとすると、それぞれの理論の狭間で溺れてしまい、現代社会が複雑であるかのように錯覚してしまうのである。情報があふれているのは現在でも過去でも全く同様であって、異なるとすれば情報への接近・取得が容易になったという点であろう。現代は価値の多様化の時代だとお題目を唱えるだけでは何もならないのは明白である。 それでは何が必要なのか。答えは明らかであって、複雑な政治社会を捨象し、概念化することである。それがなければ学問など無価値と言ってよいのではないか。本書は学問を捨て実践こそ重要だと説くのである。それならばなぜ本を書くのであろうか。民主主義を実践することこそ、この著者の行うことべきことではなかろうか。
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新書だけど盛りだくさんだった! 民主主義周辺の思想、”主義”の絡み合いを俯瞰できる。 付録で多元主義の系譜あり。
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学問書にしては読みやすかったんじゃないかな。 政治系のゼミに進もうと思ってる自分には入門書としてちょうど良かった。
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60~70年代から生じた、今までの民主主義という概念のままでは収まりきらない様々な思想や問題を、 1、自由主義 2、多数と差異 3、ポピュリズム・ナショナリズム 4、「主体性」の変容 の4つの視点から、その関係生を考えていく。 「変貌以前」、「その要因」、「変貌後」が上手く網羅さ...
60~70年代から生じた、今までの民主主義という概念のままでは収まりきらない様々な思想や問題を、 1、自由主義 2、多数と差異 3、ポピュリズム・ナショナリズム 4、「主体性」の変容 の4つの視点から、その関係生を考えていく。 「変貌以前」、「その要因」、「変貌後」が上手く網羅されている良い入門書。といっても難しい内容だけど。
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