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断髪のモダンガール の商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2015/02/01

大正時代を生きた42人のモガを紹介している。42人もいるので、初めて名を聞く人も多数。そして玉石混交ぶりも激しい。世のなかを変えようと生きた人もいれば、男たちの間を渡り歩くことで有名になったような人もいて。もちろん、後者のような人は歴史に残りはしないんだけど、それでも男性ではこう...

大正時代を生きた42人のモガを紹介している。42人もいるので、初めて名を聞く人も多数。そして玉石混交ぶりも激しい。世のなかを変えようと生きた人もいれば、男たちの間を渡り歩くことで有名になったような人もいて。もちろん、後者のような人は歴史に残りはしないんだけど、それでも男性ではこうして紹介されることもないだろうし、こういう裏史実のような人も含めて世の中ってできているんだなあ。 当時はアナキズムが横行していたようで、その思想に真っ直ぐに進む人たちの姿を知ると、基本に立ち返ればアナキズムってやっぱりいい思想なんじゃないかと思った。 もうひとつ印象的だったのは、恋愛自由主義って感じなこと。こうして何らかのかたちで残るくらいの人生を生きる人たちだから、普通の人以上に激しい生き方をしたということもあるだろうけど、「自由恋愛」という文化が新しかったぶん、今の日本とはちょっと違った恋愛観があったような感じ。とはいえ、そうした恋愛のなかにも、だいぶ男たちの勝手さ、えらそうな感じが目につくのだけど……。

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2012/12/09

再読。文学の世界で活躍した人が中心だけど けっこう興味深く読みました。 でももうちょっと モダンガールのお洒落だったり 当時の髪型やひいきのお店だったり そういうのも知りたかったです。

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2011/04/11

一人を深く掘り下げるというよりは、ザッと紹介していくような感じ。佐々木兼代、長谷川時雨に興味が湧いた。

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2011/03/06

731.初、並、カバスレ、帯なし。 2010.7/15.奈良法華寺BF. 138 .初、並、カバスレ、帯つき。 2011.2/26.伊勢BF.

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2011/03/05

大正から昭和初期まで、あるムードの時代を果敢に生きた女性たちを描いて、ものすごく濃い。 髪を切るというのは昔の日本女性にとっては夫を亡くしたときだけだった… 重い日本髪から、断髪にした開放感はすごいものがあったんでしょうね。 女傑が多いこと。 アナキストなんて最近は聞かない響き、...

大正から昭和初期まで、あるムードの時代を果敢に生きた女性たちを描いて、ものすごく濃い。 髪を切るというのは昔の日本女性にとっては夫を亡くしたときだけだった… 重い日本髪から、断髪にした開放感はすごいものがあったんでしょうね。 女傑が多いこと。 アナキストなんて最近は聞かない響き、100年も生きた人もいて、明治生まれは強い。 与謝野晶子が12人も子供を産んでいるのは知っていたけど、やはりすごい。 吉屋信子は断髪が似合うなあ。 宇野千代は、さっそうとして明るくて良いですね!

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2009/10/04

ひとりひとり興味深い生涯なのですが、ぎゅぎゅっと圧縮して42人を語るので、結構濃くて読み終わった後にちょっと疲れました(苦笑) 一応、前後で繋がりのある人の話になっていますが、「そこ詳しく!」と思ったところが流されて両親の話や夫の話になったりもするので、やや広がり過ぎな気もします...

ひとりひとり興味深い生涯なのですが、ぎゅぎゅっと圧縮して42人を語るので、結構濃くて読み終わった後にちょっと疲れました(苦笑) 一応、前後で繋がりのある人の話になっていますが、「そこ詳しく!」と思ったところが流されて両親の話や夫の話になったりもするので、やや広がり過ぎな気もします。面白いですけど…(2008.09.27読了)

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2009/10/04

それぞれ冒頭に、とりあげられた女性の顔写真が掲載されている。顔は自分の責任というが、どの人もなんと意志的な表情をしているのだろうと嘆息が出る。 人物は前後に「なんらかの関係性」をもって書かれているので、読み終えたとき、彼女らが有機的につながってくるように感じられた。    ...

それぞれ冒頭に、とりあげられた女性の顔写真が掲載されている。顔は自分の責任というが、どの人もなんと意志的な表情をしているのだろうと嘆息が出る。 人物は前後に「なんらかの関係性」をもって書かれているので、読み終えたとき、彼女らが有機的につながってくるように感じられた。    平林たい子、宇野千代などは『奇縁まんだら』でも取り上げられていた。『奇縁まんだら』は寂聴との個人的つきあいの一断面をいきいきと提示した読み物だったが、こちらは人物についてしっかり調べてある。 労作だと思う。☆は4以上。

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2011/08/03

タイトルがすべてを表しています。ただし、あとがきにもあるように、42人の評伝の羅列ではなく、それぞれの女性につながりを持たせて書かれているのが面白いです。

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