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地球からの発想 の商品レビュー

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2013/02/27

予想はしていましたが、誰も登録していない本にぶち当たりました。 なかなかスケールの大きな話でそれはそれなりに興味深い本ではあります。著者は理学博士で雪氷学というあまり聞き慣れない学問を専攻されております。冒頭に今は亡き梅棹忠夫氏の序文があり「科学に立脚しつつ思想をかたろうとしてい...

予想はしていましたが、誰も登録していない本にぶち当たりました。 なかなかスケールの大きな話でそれはそれなりに興味深い本ではあります。著者は理学博士で雪氷学というあまり聞き慣れない学問を専攻されております。冒頭に今は亡き梅棹忠夫氏の序文があり「科学に立脚しつつ思想をかたろうとしている」と書かれています。 中身は南極と北極が今とは違った位置にあったら人類はどんな歴史をたどっただろうか(地軸は実のところ長い時間の中では移動しているらしい)とか、南極と南米をつなぐ氷山ダムを造ったら気象条件が良くなるだろうかとか南極の氷をタグボートでオーストラリアの砂漠地帯に運び灌漑により畑作をしてこれを氷山に乗せて南極に運んで氷蔵するとかとか 決してほら話でなくその気になれば可能なのだそうである。 テーマはなかなかおもしろいのだが、本としてはいろんな雑誌等に乗せた科学エッセイの寄せ集めで同じ話が何度も出てきたり学際仲間の楽屋落ち的な話が多く氷山とか南極とかに興味がある人ではない私とってはやや退屈な部分多かったように思います。

Posted byブクログ