本と人をつなぐ図書館員 の商品レビュー
墨田区の公共図書館司書さんの原体験が綴られている。墨田区は勤務地でもあり、図書館もよく利用しているから、舞台が墨田区とは知らずに手に取ったけど、知って余計に縁を感じた。 赤ちゃんからお年寄り、寝たきりの人、目や耳の不自由な人から囚人まで。改めて、障害者サービスの意味や目的、「図...
墨田区の公共図書館司書さんの原体験が綴られている。墨田区は勤務地でもあり、図書館もよく利用しているから、舞台が墨田区とは知らずに手に取ったけど、知って余計に縁を感じた。 赤ちゃんからお年寄り、寝たきりの人、目や耳の不自由な人から囚人まで。改めて、障害者サービスの意味や目的、「図書館は万人にひらかれている」ということを実感したエピソードがずらり。 点字を教えたり、聴覚障害者の特性にあわせた支援をしたり、盲児の教育を考えたり、というあたたかなエピソードも出てきて、なるほどと。刑務所図書館の章では知らないことをたくさん知れてよかった。
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これぞ公共図書館。地域に根付く図書館。 2008年刊。舞台は墨田区です。 録音図書に書籍の点訳、さわる絵本作成、拡大図書の作成に、マルチメディアデイジーの提供…。 特別養護老親ホームや福祉作業所への図書貸出。 様々な利用者が対話する場所の確保も。 障害者支援、居場所の確保、学校支...
これぞ公共図書館。地域に根付く図書館。 2008年刊。舞台は墨田区です。 録音図書に書籍の点訳、さわる絵本作成、拡大図書の作成に、マルチメディアデイジーの提供…。 特別養護老親ホームや福祉作業所への図書貸出。 様々な利用者が対話する場所の確保も。 障害者支援、居場所の確保、学校支援。 それも参加ではなく参画から。 ひとりひとりの事情に合わせて、図書館の方から働きかけていく。 職員が利用者ひとりひとりと深い関わりを持っていく。 今はどうなっているんだろう。 今の図書館だと、「それは図書館の仕事じゃない」とか「余計なことしないで」とか言われてしまいそう。 墨田区も半分の図書館が指定管理。 この時と同じサービスできているのだろうか。
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図書館で勤める著者が、個々に向き合った例をあげながら図書館のサービスを紹介する。 障害のある人、乳幼児やそのお母さん、高齢の方、刑務所内の受刑者。 あらゆる人に平等に、資料や情報を届けることが図書館のサービスである。 単純に本を貸し出すだけでない、 図書館の仕事の多様さや、図...
図書館で勤める著者が、個々に向き合った例をあげながら図書館のサービスを紹介する。 障害のある人、乳幼児やそのお母さん、高齢の方、刑務所内の受刑者。 あらゆる人に平等に、資料や情報を届けることが図書館のサービスである。 単純に本を貸し出すだけでない、 図書館の仕事の多様さや、図書館職員という専門性が見えてくる。
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分類=図書館・アウトリーチサービス。08年1月。図書館に来られない人々(刑務所の中の人も!)にいかに本を提供するか。
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脳性マヒの娘さんが、唯一自由の利く足で本を読むとき、活字が小さいと読みづらいから、大活字本を貸出すという話がありました。 本を必要とする人を探し出して、始めは見えない需要を掘り起こす図書館員。 人と本を結んだ事例の数々が、ドラマチックでした。
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