現代物理 の商品レビュー
気がついているだろうか? 放送大学のテキストは、それ自体がわかりやすいのに加え、映像放送か音声放送で解説までついてくる。 放送大学の講義の中でも特にお勧めなのが理系科目。 書籍の図だけでは理解の難しいものを映像として見せてくれる。いわば、大人のための「Eテレ!」これを見ない手...
気がついているだろうか? 放送大学のテキストは、それ自体がわかりやすいのに加え、映像放送か音声放送で解説までついてくる。 放送大学の講義の中でも特にお勧めなのが理系科目。 書籍の図だけでは理解の難しいものを映像として見せてくれる。いわば、大人のための「Eテレ!」これを見ない手はない! だれもが、宇宙の果てを見るのと同じような憧れを持つ現代物理学。 その未知へと毎週の講義が導いてくれる。数式の理解などは10年後にすればいい。そして、秘密の呪文は聖典のような分厚さのある、このテキストにすべて書き込まれているので心配もない。 講義は、古典物理学の復習から始まり、相対性原理、そして古典物理学の矛盾。そこから量子力学へと発展していく。ただし、対象者の数学運用能力からこの辺が説明も限界になり、後半は物性物理学へと話が進み、ダイオード、超伝導などへと発展する。 これらの内容は08年度開設科目の講師とシラバスにしたがっているもので、この開設科目が改定されると、また別の面から現代物理学を捉えることもできる。 当然ながら、この書籍1冊では、この分野の内容を把握することなど到底無理な話し。数式など、何をどれだけ見せるかに、ものすごく苦労されていることが伝わる。 巷にあふれる「とんでも本」とか「ムック」などの都市伝説的な世間話ではなく、正統派の話しを「見た」というだけでも人生に価値が加わるのではないかと思う。
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