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終わらない悪夢 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2019/08/15

ホラー短編集。直接的にホラーなものから幻想怪奇小説まで多種多様なホラーが拝めます。 どちらかというと幽霊や化け物系のホラーではなくて人間の厭な感じを書いた話が多め。SFホラーもちょこっと。 収録作品では死刑囚とそれを見守る看守の話「パッツの死」 捕らえられた男の独白と奇想天外なオ...

ホラー短編集。直接的にホラーなものから幻想怪奇小説まで多種多様なホラーが拝めます。 どちらかというと幽霊や化け物系のホラーではなくて人間の厭な感じを書いた話が多め。SFホラーもちょこっと。 収録作品では死刑囚とそれを見守る看守の話「パッツの死」 捕らえられた男の独白と奇想天外なオチの「基地」がわりと好きだった。

Posted byブクログ

2015/06/15

ジメジメした狂気に満ちのホラーアンソロジー。 モンスターやゴーストではなく、人間のやばさ的な、じっとり感。短編なので、面白いと感じる範囲で読み終えたけど、ちょっと鬱かも。

Posted byブクログ

2010/11/21

イギリスのアンソロジストであるハーバート・モーリス・ヴァン・サールという人(この人も無名)が、無名の作家を中心に編纂したホラー・アンソロジー。 無名作家の荒削りな作品が多い上、ポピュラーな殺人譚が中心だったので読後感はいまいち。そのなかで印象に残った話をピックアップすると。。。 ...

イギリスのアンソロジストであるハーバート・モーリス・ヴァン・サールという人(この人も無名)が、無名の作家を中心に編纂したホラー・アンソロジー。 無名作家の荒削りな作品が多い上、ポピュラーな殺人譚が中心だったので読後感はいまいち。そのなかで印象に残った話をピックアップすると。。。 ・終わらない悪夢 / ロマン・ガリ ナチの強制収容所で凄まじい虐待を受けた男が、故郷でそのトラウマを呼び起こされる話。男が虐待され続けた元ナチと再開し、あろうことか彼に媚び続ける理由が判明する最後のセリフは絶品で、寓話的ですらある。 ・誕生パーティー / ジョン・パーク 父親のいないいじめられっ子が、友達の誕生パーティーで狂気の復讐を果たす。いじめられっ子の唐突な殺戮と、事後の淡々とした様子が印象的。 ・蠅のいない日 / ジョン・レノン このレノンはもちろんあのレノン。1962年に出版された「イン・ヒズ・オウン・ライト」のこの掌編を挟むアンソロジストのセンスに惹かれる。本国ではやっぱ作家としてもそこそこの評価が認められてるんだなー。 ・緑の思い / ジョン・コリア 生物を吸収し精神ごと取り込む蘭に取り込まれた男の恐怖。段々平静となっていく「植物の心」の描写が面白かった。吉良吉影はこういうのに憧れたんかな。 ・入院患者 話の筋はともかく、「主人が建てた私設動物園のゴリラに日に日に魅せられていく妻」というバカな筋立てに感動したよ。 ・パッツの死 戦時中に政府公認の殺人実験に明け暮れた死刑囚と、彼に家族を殺された看守とが迎える死刑執行の日。淡々とした語り口にさっと熱湯を浴びせるラストの1行が印象的。

Posted byブクログ

2010/02/24

ハーバート・モーリス・ヴァン・サールによるホラー・アンソロジー。 殺人を扱った作品が多いせいもあってか、わかりやすい怖さ。でもやっぱり一番怖いのは、人間の狂気を目の当たりにすること。「終わらない悪夢」(ロマン・ガリ)、「美しい色」(ウィリアム・サンソム)、「私の小さなぼうや」(エ...

ハーバート・モーリス・ヴァン・サールによるホラー・アンソロジー。 殺人を扱った作品が多いせいもあってか、わかりやすい怖さ。でもやっぱり一番怖いのは、人間の狂気を目の当たりにすること。「終わらない悪夢」(ロマン・ガリ)、「美しい色」(ウィリアム・サンソム)、「私の小さなぼうや」(エイブラハム・リドリー)、「バッツの死」(セプチマス・デール)、「暗闇に続く道」(アドービ・ジェイムズ)が、ぞぞぞ〜っときた。 ――The Sixth Pan Book of Horror Stories edited by Herbert Van Thal

Posted byブクログ