西洋骨董洋菓子店(文庫版)(1) の商品レビュー

よしながふみ(著者)

2010/08/21

正統派のホモを久々に見れた。
最近のBLと属されるモノはなんだかホモやゲイとはかけ離れている気がする。
内容はケーキ屋とほのぼの人間模様とちょっぴりのシリアス。

2010/08/01

全巻読了。

面白かった！これ好き！久々にツボにくる漫画だった＾＾

とにかく話の構成の仕方がうまくて、先を読むのがすごく楽しかった。
とくに伏線の張り方。前の回の伏線がその先の回に繋がって、別の話に展開したり。小さな伏線もだけど、大きな構成として最初と最後がうまく繋がるところも見事って感じ。

登場人物も、ひと癖あって、トラウマとか弱さもあって。
だけどそれを互いに認め合いながら、受け入れながらというのが、シビアなんだけど優しい目線。
人はそう簡単には変われないんだけど、だからといって肩肘張らなくてもいいじゃん、みたいな。共感できるなー。

脇の登場人物もしっかりと造形されていて、毎回でてくるゲストの事情とか結論の落としどころとか、いちいち読ませてくれたなー。

あまり食べることにそこまで興味がない…ので、ケーキの説明とかは読み飛ばしがちだったけど、よく勉強してるんだな、と思った。

2010/07/31

　「やっぱり　思い出せねえし　忘れられねえし　怖いんだよ！」このセリフにぐわっとこみあげるものがありました。トラウマとかそういうのは、結局他人にどうにかしてもらえるシロモノじゃなくて、終局的には自分が真正面から向き合って自分でどうにか折り合いをつけて、どうにもならなければずーっと苦しくっても背負っていくしかないけど、でも人生には癒される甘美な瞬間が確かにあって、支えてくれて甘えさせてくれる誰かもいてくれて、苦さと甘さのなかで、やっぱりそれでも生きていくのだ！と思わせてくれました。オーナーかっこよすぎです。ここにきてBLというもののよさをかなりわかってきました。オンナじゃま！って思ってしまいます、、、あくまで、この作品にでてくるオンナの人がです。ところどころにはっとさせられるセリフがちりばめられていて、ドキッとします。「自分の引き起こした結果の全てに責任を取れる人間なんてどこにいるんだろう？」とか、やっぱりよしながふみの漫画は色々なことを気づかせてくれるなぁって思いました。

2010/07/15

深い。よしながふみお得意のボーイズラブがらみ、そしてお笑い有りだけど、とっても深い。ヒトには誰でも心の傷があるよね。

2010/06/22

久しぶりに買おうと思った漫画。
従業員が男だらけのケーキ屋さんの従業員と、お客、そしてそれを取り巻く人々のお話。
ケーキがめちゃめちゃ美味しそう。絵もそうだけど、説明の描写が細かくて細かくて…目の前にそれがあるような錯覚に陥ります。
全３巻なのですが、複線の張り方が素晴らしい。
たまにBLっぽい所があるので注意。私個人的にBLはあまり好きではないのですが、これはあまり気にしないで読めます。

2010/06/01

2010.5
購入を迷って、やっぱり購入。もっと早くに買っておけばよかったなと。レシピ１に出てくるお客の女の子が結構好き。メインのキャラになるのかと思ったら、全然そんなことはなかった…。

2009/10/04

●No.29　文庫版全3巻

★オーナー：橘　圭一郎（辛党）　パティシェ：小野祐介（ゲイ）　アプランティ：神田エイジ（元ボクサー）　
　ウエィタ：小早川千影（橘家より）

【甘党vs.辛党】
p.43　 〈レシピ2〉橘：　「ケーキなんて全部砂糖の味しかしねーじゃねえか」
p.167　〈レシピ6〉橘：　「砂糖の味がする」（苺とホワイトチョコレートのムースを試食して）
　　　　　　　　　小野：「張り合いが無いのもここまで来ると何だかもう…」
p.181　〈レシピ6〉小野：「自分も特別ケーキが好きでパティシェをやっている訳ではないし、オーナーがケーキを嫌いでも別に構わない　　　　　　　　　　　　　けれど、ビジネスならビジネスとしてきちんと僕のケーキを売ってもらわないと困る。
　　　　　　　　　　　　　きちんと接客してもらわないとお客様は二度と来店して下さらない。」

p.142〜157　〈レシピ5〉小野の行き付けのゲイバー：「ロリポップ」（Lolypop)＠二丁目　

【辛党レシピ】
p.47　　〈レシピ2〉「アフタヌーンティーセット」：1.サンドイッチ（ライ麦ブレッドに海老とアボカド、きゅうりとブルーチーズ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜p.58(ハーブの入ったソースがアボカドと合っている）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 2.きのこのサラダ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 3.かぼちゃのスコーン・りんごジャム添え

p.235　　〈レシピ8前編〉「昼食・買出し」
　　　　　橘：　　「ヒゲ天」の穴子と野菜の天丼
　　　　　小野：　「ボストンカフェのベーグルサンド（モッツアレラチーズとオニオンベーグル）
　　　　　小早川：「ギョーザライス」
　　　　　神田：　記述無し（買出し担当）

p.291〜　〈レシピNo.無し〉【休日のブランチ：各自】
p.291　　（橘と小早川）
　　　　　　1.「明太子スパ」：パスタを以下で和える。（バターとオリーブオイル半々にした物に（バターのみだとくどくなる為）
　　　　　　　　　　　　　　　レモン汁少々と摩り下ろしたニンニク、明太子一腹、市販のめんつゆ少々（醤油より味が丸くなる）
　　　　　　　　　　　　　　　にコショウ。〜仕上げに千切りの大葉と海苔をたっぷり載せる。
　　　　　　2.「トマトとキュウリのサラダ・豆板醤風味」：トマトとキュウリの乱切りを醤油･砂糖、油で炒めて風味を良くした豆板醤、
　　　　　　　　　　　　　　　鶏ガラスープと混ぜる。トマトの種が酢の代わりになるので、酢はいらない。

p.293　　（小野祐介＠表参道のオーガニックカフェ）
　　　　　　1.「ベジタブルバーガー・レッドポテトのハーブサラダ添え」
　　　　　　2.「ジャスミンとペパーミントのハーブティ」

p.294　　（神田エイジの弁当（ボクシングジムでスパーリング後）
　　　　　　1.「バターケーキ」のみ。

2009/10/04

ジフニの映画公開前に、まず1巻。
面白い・・・よしながふみさんの漫画ははじめて読んだ。
これから集めよう。2巻までゲット

2009/10/04

タッキー主演で連ドラ化されたり、アニメ化されたりなどとよしながふみの代表作といえると思います。
しかし、数あるよしながふみの作品の中でうち的順位は低いです…
確かに、わけありの男性４人でケーキ屋さんをするって設定もお話も面白いのですが他のよしながふみ作品の方が面白いというのが私の感想です。

2009/10/07

文庫版で全3巻。

初回立ち読みした時は、なんだか意外とヘヴィーなお話だなぁ！
と、BLだと思って読み出した時にはそんな感想持っただけだったけど。
今回落ち着いて読んだらすげーなこれ！！めっちゃ面白いじゃないか!!と。

中心登場人物がどいつもこいつも過去持ちすぎ！って設定詰め込みすぎでは…と、思うんだけどどのエピも良くて文句言えない。
あちこち話が飛んでるように見えたりもするのに、ラストはちゃんと落としてるんだよねー。すごいわ。
本当に惜しむらくは、BL部分を隠さない作品だけに勧める相手を選んでしまうところだ・・・。
それにしてもアンティーク行きたい。小野のケーキ食べたい。