386BSD カーネルソースコードの秘密 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
UNIX系のOSで, いえOSそのもので, 最初に自分の手でコンパイルを開始動作命令を投入し, 最後までコンパイルし終わるのを見届けたのはFree BSDが最初でした。 portsという仕組みで,整合性を取っているために, カーネルのコンパイルではエラーで止まることはありませんでした。 それまでは,makeをしても, 何かエラーで止まってしまい, 必要なソフトウェアの版の組合せが違う, コンパイルすすソースの版の組合せが違う という両方の整合性を見る必要があったためです。 本書の最後に,当時のmakeの限界について詳しく説明しています。 歴史的な知識として有用です。 現在では,configurateという考え方で, makefileを動的または静的に自動生成して, ソースコードのコンパイルをしたり, 現在導入済みのソフトウェアの整合性を確認して,新しいソフトウェアの導入の可否を決めるなど,仕組みが整備されています。 仕組みを知る上で,有用な一里塚だと思いました。
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