メキシコ革命物語 の商品レビュー

渡辺建夫(著者)

2009/10/04

20世紀初頭、メキシコで起きた革命を主導した英雄フランシスコ・ビリャ（通称"パンチョ・ビリャ"）と、新生メキシコの建設に邁進した政治家エミリアーノ・サパタの物語。
独裁者ディアスの追放後も、軍部や地主、資本家、教会などが君臨し、民衆を搾取し続けた中で、農民出身のビリャとサパタが立ち上がり、この二人を中心に革命の経過を描く。
近代国家に生まれ変わるために"所有権"の確立は必要ながら、土地の所有権が「現時点での所有者たる地主」なのか？「元々の所有者であり、実際の耕作者である農民」なのか？を巡って複雑な闘争が展開されます。
メキシコというお国柄なんでしょうか？アミーゴ（友達）を大切にするラテン系らしい戦いぶりです。
農民である革命軍兵士たちが、自分の奥さんをも戦争に同行して自分の兵站係にするのは、ある意味新しい着想だけど、奥様方の苦労は大変だったでしょうねぇｗ

ニン、トン♪