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ネオリベ現代生活批判序説 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2017/03/01

市場原理を優先させるという理由から規制をはずし教育や福祉、公共サービスまでをも国の手から離して競わせる その結果できた資金を軍事や治安に投入する…そりゃ生きづらくなるわな… 日本は(というか世界では)一部の限られた人で動かそうとしているんだな… でも全ての人に平等に学ぶ権利...

市場原理を優先させるという理由から規制をはずし教育や福祉、公共サービスまでをも国の手から離して競わせる その結果できた資金を軍事や治安に投入する…そりゃ生きづらくなるわな… 日本は(というか世界では)一部の限られた人で動かそうとしているんだな… でも全ての人に平等に学ぶ権利を与えることが最終的には国の利益にもなるという考えなのに、ヨーロッパでは多くの国がそうなのに、国連から大学(高等教育)の授業料を段階的に無償化することを迫られていたことを知る そして代替監獄の件を人権の観点から改正するよう迫られていたことも知る 日本て警察が容疑者を(あくまで容疑者です)拘束できる日数が他の国と比べて10倍近く長いという…ある意味これ拷問でしょ 知ろうとしないと大変なことになってしまうよ! ということを警告している本だと思う でも自分には難しいとこ多々あり

Posted byブクログ

2012/01/09

2011年の一番のヒット。新自由主義が何かについてようやく実感ができたし、今後の自分の生き方、スタンスに影響を与えた。

Posted byブクログ

2011/03/26

ネオリベラリズムのもとでは、凡ゆる存在がカネを基準に計量可能・交換可能なものとされる。目的合理性(功利性)の網が、社会の凡ゆる領域に隈なく張り巡らされる。労働市場に於いては、単に肉体だけでなく、感情や情動など内面そのものが商品化の論理に従属するよう強要される。学芸や芸術など文化は...

ネオリベラリズムのもとでは、凡ゆる存在がカネを基準に計量可能・交換可能なものとされる。目的合理性(功利性)の網が、社会の凡ゆる領域に隈なく張り巡らされる。労働市場に於いては、単に肉体だけでなく、感情や情動など内面そのものが商品化の論理に従属するよう強要される。学芸や芸術など文化は暗黙の内に経済性という検閲を受ける。 絶対的な価値体系が崩壊したニヒリズムを経た現代の人間は、そこから頽落して、凡ゆる既成の価値観から自由であるなどと嘯きながら、その実、最も即物的な無価値観に堕しているように感じられる。その無価値観に於いては、カネ・権力・性的快楽をより多く獲得すること以外に意味/方向/目的が見出されない。その目的は当然の所与として決して批判の対象とはならない。その唯一の目的を如何に効率的に達成するかが合理性(rationality)の基準となり、それに基づいて社会が組織化される(官僚制)。こうした内面の在り方は、ネオリベラリズムと適合的だ。 この目的合理性の網から脱け出たい。目的―手段の連関から外れたところに自分を置きたい。非合理的な・美的な・瞬間的な、比較不可能な・計算不可能な・交換不可能な・商品化不可能なそれ自体であるところのもの。 目的合理性に穴を穿つものとして、美があるのだと思う。ダダ、シュルレアリスム・・・etc.

Posted byブクログ

2011/02/25

現代はネオリベラリズムに飲み込まれている。その悪しきネオリベに抵抗する力をくれる一冊だ。特に大学生には読んでほしい本だと思う。

Posted byブクログ