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終わりの街の終わり の商品レビュー

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2009/10/04

信じる信じないではなく、死後に人が行く世界があって、その人のことを覚えている人が生きている人の中にいる限り、その世界にいることができる。そしてその人のことを覚えている人がいなくなると、その世界からその人は消滅する。 そういう仮定で描かれている。ケヴィン・ブロックマイヤーというアメ...

信じる信じないではなく、死後に人が行く世界があって、その人のことを覚えている人が生きている人の中にいる限り、その世界にいることができる。そしてその人のことを覚えている人がいなくなると、その世界からその人は消滅する。 そういう仮定で描かれている。ケヴィン・ブロックマイヤーというアメリカの若い作家の小説。 地球最後の人間になるというのはどういう気持ちなのだろう、という話でもあり、上記の仮定の中で最後の1人の最後の時に死後の世界はどうなるだろうか、という話でもある。 人間のための世界はいつか終わる。そのいつかをひとつの形にした物語。 絶望を小説にしたらこうなったのだろう。

Posted byブクログ