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いつかパラソルの下で の商品レビュー

3.5

187件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    57

  3. 3つ

    78

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    1

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2024/04/22

学生モノが多かった中で なかなかディープな課題に直面する本作。 不安定な感じとかほんといつまで経っても 人はその年代に合わせて 何かしら問題あるよなーと、、笑笑 最初ミステリーチックで最後はヒューマンでした。 森絵都さんの登場人物は なんやかんやでみんな人間出来てて 優しさが...

学生モノが多かった中で なかなかディープな課題に直面する本作。 不安定な感じとかほんといつまで経っても 人はその年代に合わせて 何かしら問題あるよなーと、、笑笑 最初ミステリーチックで最後はヒューマンでした。 森絵都さんの登場人物は なんやかんやでみんな人間出来てて 優しさが滲み出てるなーと 読んでて感じます。

Posted byブクログ

2024/01/27

こんな大人向けの作品とは知らずに読み始め、前半は死んだ父のイメージとかけ離れたエピソードを手繰り寄せていくミステリーのよう。後半はそんな父とのある種の決別の話。親子関係が複雑な人の方が響くものはありそう。生きることはキラキラしてることだけではない。その辺のリアルさ、戦う価値がある...

こんな大人向けの作品とは知らずに読み始め、前半は死んだ父のイメージとかけ離れたエピソードを手繰り寄せていくミステリーのよう。後半はそんな父とのある種の決別の話。親子関係が複雑な人の方が響くものはありそう。生きることはキラキラしてることだけではない。その辺のリアルさ、戦う価値があるという人生観が下記から感じ取れて良きだった。 p201 誰の娘であろうと、どんな血を引こうと、濡れようが濡れまいが、イカが好きでも嫌いでも、人は等しく孤独で、人生は泥沼だ。愛しても愛しても愛されなかったり、受け入れても受け入れても受け入れられなかったり。それが生きるということで、命ある限り、誰もそこから逃れることはできない。

Posted byブクログ

2023/11/17

私も主人公たちと同じく、父とうまくいかない人生を送ってきました。 そんな父も2年前に亡くなりました。 ふと手に取ったこの本と境遇が似たものがあり、幾つもの文章に勇気をもらえました。

Posted byブクログ

2023/11/15

父から厳格に育てられたが故に、絶縁状態だった息子と娘、そして厳格さの中でしっかり育ったもう1人の娘。 父の死をきっかけに、父の知らなかった面やルーツを探る。 ルーツ探しはちゃんとその頃を知ってる人がいないところが実際っぽくて面白い。そして、そういったことを通しての、それぞれ子ども...

父から厳格に育てられたが故に、絶縁状態だった息子と娘、そして厳格さの中でしっかり育ったもう1人の娘。 父の死をきっかけに、父の知らなかった面やルーツを探る。 ルーツ探しはちゃんとその頃を知ってる人がいないところが実際っぽくて面白い。そして、そういったことを通しての、それぞれ子どもたちや奥さんの着地点もなんだか面白かった。

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2023/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

家族であってもそれぞれが色んな感情を持っていて様々な形があると感じた。 自分の親のルーツを知ることで何か分かるかもしれないって思う気持ちに同感した。 私の親は離婚していて、父の顔をよく覚えていない。この作品では、父と娘が互いに理解し合えないまま、父は亡くなった。その後父の故郷を訪れてルーツを辿っていた。 細かい状況は違うものの、私も自分の父の故郷に行ってみたい。勇気はまだ出ていないが、自分の父親がどんな環境で育ったのかには興味がある。 この作品を読んで、自分の父親について考えるきっかけになったし、今一緒に暮らしている家族をもっと大事にしたいと思った。

Posted byブクログ

2023/03/08

数々の児童文学賞を受賞している方が気が触れた?かのセックスシーン描写「良し、私も試してみよう」 そして佐渡島、地の観光協会からクレームは無かったのか?と気を病む程の取扱い・・・・吸い込まれるように読み続けました。素晴らしい展開 そして東京、すべてハッピエンド。裏切られ感

Posted byブクログ

2022/09/03

人は人を忘れる。けれども時々思い出す。 そうやって生きてる人とも亡くなった人とも関係を続けていく。 「お父さん好きだった?」 と、父の亡き後話せる存在がいるのはものすごくうらやましい。

Posted byブクログ

2022/08/31

森さんの小説の中でもダークサイドというか、生々しさが散りばめられた大人向けの作品。ただ、全体は家族小説というか、家族一人一人が父の先に自分を見つける話かな。

Posted byブクログ

2022/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

厳格なお父さんが亡くなって、不倫が発覚。お父さんは本当はどういう人だったのか、お父さんの実家・新潟にある島まで3人兄妹で旅に出たりする。あったかい穏やかな気持ちになる家族の物語。 身近な感じのする長女、なんだかんだで頼りになる長男、可愛い妹...登場人物がみんな楽しくて好きで、森絵都さんのお話やっぱり大好き。 物語の中の日常の風景がそこにあるような感じ、兄妹たちの会話もおもしろいし、綺麗な風景の描写もスーッと目の前に広がるようで、読むと心が晴れる。 『イカが好きでも嫌いでも、人は等しく孤独で、人生は泥沼だ。』(201p.) イカリング、イカめし、イカカレーどれも食べたい!

Posted byブクログ

2022/01/22

自分の親がどう生きてきたかを知ることは割と大事なことなんだなと思えた本。 親のせいや育ち方のせいにして逃げることが自分にもあったから話がスッと入ってきた。

Posted byブクログ