大荒神頌 の商品レビュー
物語として読むべきか、民俗学の考察として読むべきか、やや悩むところではあるけれど、個人的には(ちょうど趣味の調べ物にも関わっていたので)大変興味深い話として読めた。 熊野の役行者から独特の権力と信仰をもつ切目王子、それが伝播した奥三河の花祭。 柳田国男のように幾つかの伝承・要素が...
物語として読むべきか、民俗学の考察として読むべきか、やや悩むところではあるけれど、個人的には(ちょうど趣味の調べ物にも関わっていたので)大変興味深い話として読めた。 熊野の役行者から独特の権力と信仰をもつ切目王子、それが伝播した奥三河の花祭。 柳田国男のように幾つかの伝承・要素が何らかの繋がりがあるように流れていく。 脈々と受つがれ、現代の新興宗教も引き付ける、花祭りというものをもっと調べてみたい、見てみたいという気持ちが湧いてくる、面白い一冊だった。
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