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十九,二十 の商品レビュー

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2013/03/05

「十九、二十」2 著者 原田宗典 出版 朝日文芸文庫 p7より引用 “プチュン、プチュンと電子合成音が頭の中で弾ける。ハイスコ アを出すというただそれだけのために、一体幾ら使ったことだろ う。”  コピーライターである著者による、薄暗い青春を描いた一冊。 とある出版社でバイ...

「十九、二十」2 著者 原田宗典 出版 朝日文芸文庫 p7より引用 “プチュン、プチュンと電子合成音が頭の中で弾ける。ハイスコ アを出すというただそれだけのために、一体幾ら使ったことだろ う。”  コピーライターである著者による、薄暗い青春を描いた一冊。 とある出版社でバイトをすることになった主人公の、二十直前の 日々が描かれています。  上記の引用は、バイトの面接を待っている時の一文。 インベーダーゲームについて書かれていて、その年代を舞台とし ていることが想像出来ます。  先に紹介した短篇集と同じように、全体的に陰気臭いので、明 るく楽しい読書をしたい方には向いていないと思います。 ーーーーー

Posted byブクログ

2009/10/04

二十歳を迎える一人の大学生の青年。 この時期は、やりたいことがいっぱいあったり、 そのやりたいことをがむしゃらにやってみたりしているという そんな感じで捉えられがちな年齢。 そして、多くの青春小説が、このように描いているであろう。 しかし、この作品の主人公は 自分が何をすべきか...

二十歳を迎える一人の大学生の青年。 この時期は、やりたいことがいっぱいあったり、 そのやりたいことをがむしゃらにやってみたりしているという そんな感じで捉えられがちな年齢。 そして、多くの青春小説が、このように描いているであろう。 しかし、この作品の主人公は 自分が何をすべきか分からず、ただただ毎日を過ごすという生活を送っている。 そして、挫折と失望に駆られる日々を過ごしている。 淡々としたストーリーの始まりなのに、 なぜか、どんどん作品に入り込んでいく。 また、思い切った抑揚のある話の展開ではないのに、 1つ1つの出来事が、その場面場面を色濃く出していると思いました。 ぜひ、学生さんに読んでもらいたい1冊である。 また、学生生活を終え、ちょっと落ち着いた人が読んでも良い作品である。

Posted byブクログ