映画×東京とっておき雑学ノート の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
またひとり好きなモノ書きに出逢った。 小沢昭一、和田誠、池波正太郎、そして小林信彦。 モノ書きというには語弊があるがそれはさておき。 並べて気付くのは、どうやら私は昔の東京の大衆娯楽文化が好きなようだ。 笑いと人情を粋にしめる。 マニアックだがさらりとして洒落っ気のある文体はB型人間好みかもしれない。 幅広く好奇心旺盛でマニアックにのめり込むし、そんな人が発信するものが好き。 みうらじゅんは好きだけど少々くせが強い。…見た目のせいかも知れない。 放送作家として編集者としての実体験に基づいたエピソードや薀蓄は、知的好奇心を満たしてくれる。 植木等や森繁久弥、谷啓、双葉十三郎ら私にとって憧れのスターとの私的エピソードは興味深い。 「ロッキー・ザ・ファイナル」のヒットを、30年前の第一作からスタローンの人生を辿りながら推察したエッセイには軽くぐっと来た。 そうかと思うと「ホワイトアスパラの季節に」などウッディアレンのようにおしゃれなエッセイもある。 このバラエティかげんがあきさせず読み終われなくなる。 「週刊文春」2007年1月4日~12月27日で連載された小林信彦のエッセイ。
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抜群に面白いわけではない。でも、つまらないわけではない。興味を持った記事は二つです。第1に、日曜日の秘密基地です。絶賛しています。この時期が絶頂期だと指摘しています。この指摘は正しいと思います。第2に、裕木奈江です。多くの人が、恐るべき才能を持った女性だったと証言しています。ラジ...
抜群に面白いわけではない。でも、つまらないわけではない。興味を持った記事は二つです。第1に、日曜日の秘密基地です。絶賛しています。この時期が絶頂期だと指摘しています。この指摘は正しいと思います。第2に、裕木奈江です。多くの人が、恐るべき才能を持った女性だったと証言しています。ラジオもうまかったそうです。演技も抜群でした。歌もです。著者も同意しています。でも、芸能界から消えてしまいました。不思議です。
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別に指南書とかではなくて日常と東京と映画について書かれたエッセイなんですが、普段自分はいかにのほほんと深く考えずに過ごしているかを目の当たりにされました。反対に、なんで私は浅くしか考えないんだろう、、
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最近、「週刊文春」をあまり読まなくなってしまったので、このエッセイも本にまとまってから読んでいます。とうとうシリーズ十作目になりました。「ALWAYS」の舞台がどこの三丁目なのかを分析した章には、土地鑑が多少あったので納得しました。
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