ポケット図解 ジェフリー・ムーアの「キャズム理論」がわかる本 の商品レビュー
ムーアの「キャズム」「トルネード経営」「企業価値の断絶」「ライフサイクルイノベーション」までの著作をコンパクトにまとめた本。これは結構おもしろかった。キャズムは原著も読んでみよう。
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ジェフリー・ムーアーの「キャズム理論」に関する書籍を取りまとめ、要点のみを纏めた本。 秀和システムが図解Business Guide Bookと銘打ってシリーズ化している本であり、このキャズム理論の他に、 ?ピータードラッガーの「イノベーション」 ?クレイトン・クリスチャ...
ジェフリー・ムーアーの「キャズム理論」に関する書籍を取りまとめ、要点のみを纏めた本。 秀和システムが図解Business Guide Bookと銘打ってシリーズ化している本であり、このキャズム理論の他に、 ?ピータードラッガーの「イノベーション」 ?クレイトン・クリスチャンセンの「破壊的イノベーション」 などがある。 本書の良いところは、恐らく分厚くて全体像が掴みにくいそれぞれの筆者が編み出した理論本を要点だけ抽出して、分かりやすく取りまとめているところ。 特に海外の経済書物は、昨今日本で発行部数を伸ばしている啓発書とは異なり、エッセンスが文章の中にうずもれており、要点を見出すことが困難である。 しかもページ数も多いため、とかく全体像を見失いがちだ。 その点本書は要点のみを図解で示しているので理論の全体像や趣旨を比較的簡単に理解することが出来る。 もっと知識を深めたければ、著者(ジェフリームーアー氏)の書物を読んでみればよい。 最初に概略が分かった上で読むと、さらに理解が深まると思う。 さて、ジェフリー・ムーアー氏の提唱する「キャズム理論」だが、初期市場で流れに乗った製品が、成長市場に向かう前にブレイクせずに失墜してしまうことがあり、それをキャズム(深い裂け目)と呼んでいる。 何故新興技術や製品が日の目を見ずに失墜してしまうのかを理論的に分析し、そしてそれを超えるための方策(クロス・ザ・キャズム)を提唱している。 かなり薄い書籍なので、簡単に読むことが出来、また原文も読みたくなるため、小難しい経済書の導入書としては最適だと思う。
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