新華僑 老華僑 の商品レビュー
日本で暮らす“普通の華僑”の視点でとらえた、日本の華人社会の変遷を描く。 あまり接したことがない長崎、神戸の華僑社会の様子が垣間見えた。長崎は何度か行っているが、旧香港上海銀行の建物は意識したことがなかった。神戸の豪商・呉錦堂が造ったという孫文記念館(移情閣)と合わせて行ってみ...
日本で暮らす“普通の華僑”の視点でとらえた、日本の華人社会の変遷を描く。 あまり接したことがない長崎、神戸の華僑社会の様子が垣間見えた。長崎は何度か行っているが、旧香港上海銀行の建物は意識したことがなかった。神戸の豪商・呉錦堂が造ったという孫文記念館(移情閣)と合わせて行ってみたい。 本書で紹介されていたように、華僑発展史を、華商型、華工型、華僑型、華裔(かえい)型と考えると分かりやすい。 職場や取引先の中国ルーツの人々は確かに、本書でいう華裔型(高学歴、都市中産階層、高い社会的、地理的移動性)で、「コスモポリタン化した華人」だと納得。
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[ 内容 ] 大陸系と台湾系、老華僑と新華僑、日本と中国、様々な関係の変化が、華僑社会を新たな方向に動かしつつある現在、長崎・神戸・横浜など中華街の発展と共に、独自の文化を築いてきた日本の華僑・華人社会の足跡を辿る。 [ 目次 ] 第1部 華僑三都物語(長崎―唐人文化の息づく町;神戸―ふたつの中国世界が混在する町;横浜―政治に引き裂かれた世界) 第2部 華僑社会の戦後史(「華僑」から「海外華人」へ―「華僑」概念の分析;中国人と台湾人の統合―戦後華僑社会の形成;国民党か共産党か―国共内戦の余波;分裂から融合へ― 変貌する日本の華僑・華人社会) 対談 「老華僑」と「新華僑」 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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