公立中学校の挑戦 授業を変える学校が変わる の商品レビュー

佐藤雅彰(著者),佐藤学(著者)

2014/03/09

　サブタイトルに、「授業を変える　学校が変わる」とあります。

　当たり前のことですが、これをやるのは大変なことです。まして、公立の中学でやったというのですから、頭が下がります。

　言うまでもなく、今、学校は大きな曲がり角に立たされています。一人一人の教師が強い自覚をもって、新しい一歩を踏み出さなければなりません。

　その一歩を踏み出す、勇気を与えてくれる本です。

2009/10/04

この本は、ありふれた公立中学校のごくありふれた教師が、日常的な授業を「かかわり」と「つながり」を生み出す学びに変えようと努力してきた学びの履歴である。ある意味、どこの学校でも試みられていることにすぎない。地味な改革をはじめて2年数ヶ月が経過した。…不登校生徒を38人（生徒数850人）から6人に、授業中に寝ていたり、教室からいなくなったり、非行に走ったりする子供がいなくなった。しかも県一斉の学力調査でも平成１４年度は平均点が市内で上位になった。・・・生徒は学び続ける限り決して崩れない。どの生徒も学びに向かっている限り、家庭が崩れようと仲間が崩れようと決して崩れることはない。生徒にとって学校は＜学び＞の場であり、＜学び＞を通して自らの希望をはぐくむ場所なのである。　・・・