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マジックミラー 新装版 の商品レビュー

3.4

45件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2022/04/13

ようやく有栖川有栖作品を読むことができました。 ダイアローグが大きな鍵。 物語の途中で何度か読み返して、 読み終わった後にまたダイアローグへ戻ると さらに唸ってしまいます。 登場人物である推理作家が行う「アリバイ講義」も 面白かった! 西村京太郎トラベルミステリーの サスペ...

ようやく有栖川有栖作品を読むことができました。 ダイアローグが大きな鍵。 物語の途中で何度か読み返して、 読み終わった後にまたダイアローグへ戻ると さらに唸ってしまいます。 登場人物である推理作家が行う「アリバイ講義」も 面白かった! 西村京太郎トラベルミステリーの サスペンスドラマが大好きだった私としては 時刻表を使ったアリバイ崩しにも夢中になりました。

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2022/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごく緻密な犯行。日本を股にかけての壮大なアリバイを見事に崩したのがただただ圧巻。そして怪しい2人が殺されてしまうのは正直びっくりした。 そうね、やっぱり警部より探偵の方が小説的には映えるかも。古桑さんがカッコよかった。 そして読み終わった後に冒頭を読む。この発言はどちらなのか。考えるのも楽しかった。、 余談だけど、時刻表があるので時刻表系鉄には涎が垂れるかもしれない。旦那に渡したらニコニコして眺めてた。

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2022/01/26

この作者の作品をあまり読んだ事がないけど、アリバイ講義とかは中々興味深く。 そうやって、ミステリーを解くのかと勉強になりました。そこで紹介された作家も読んでみたい。 けどこの講義を聴いた学生はトラウマにならんか心配です。 関西が舞台で関西弁なのも新鮮。 最後まで、探偵役は誰なんだ...

この作者の作品をあまり読んだ事がないけど、アリバイ講義とかは中々興味深く。 そうやって、ミステリーを解くのかと勉強になりました。そこで紹介された作家も読んでみたい。 けどこの講義を聴いた学生はトラウマにならんか心配です。 関西が舞台で関西弁なのも新鮮。 最後まで、探偵役は誰なんだ!ってソワソワした。

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2021/11/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1作目、2作目とロジックに重点を置いたパズラー風作品を上梓していた有栖川有栖の第3長編。 今作はフーダニットではなくハウダニットものであり、本格的なアリバイ崩し作品。 アリバイ講義などもあり、氏のアリバイへの熱が見てとれる。 一つ目のトリックはいわゆる時刻表トリックなのだが、そこに切符という「物」を絡めているのが巧い。とても分かりやすく、切符のトリックには驚かされた。 二つ目のトリックは、秀逸なのは間違いないが、少し予想がついてしまった。「双子を両方殺して死体を移動したりすれば何とかなるんじゃね?」というしごく簡単な発想ではあったのだが、驚きが半減してしまったのは残念。 二つの秀逸なアリバイトリックに加え、探偵の小桑までも双子だったという皮肉的な真実や、「マジックミラー」という象徴的なアイテムなど、様々な趣向が凝らされており、読み応えがあり非常に完成度が高い。 有栖川作品の中ではあまり知名度が高くないように感じるが、なかなかの秀作。

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2021/04/25

有栖川有栖先生の初期の作品だけあって結構昔の話となる。時刻表トリックについては時刻表の知識がほぼないため全くわからず。読んでいても「うーん…」となることしばしば。作中に出てくる他のトリックについては現在だとそう目新しいものではないが当時だとそうでもなかったのだろう。そういう意味で...

有栖川有栖先生の初期の作品だけあって結構昔の話となる。時刻表トリックについては時刻表の知識がほぼないため全くわからず。読んでいても「うーん…」となることしばしば。作中に出てくる他のトリックについては現在だとそう目新しいものではないが当時だとそうでもなかったのだろう。そういう意味でも有栖川有栖先生の現在の作品に至るルーツを知れたような気がする一作だった。

Posted byブクログ

2020/06/14

あっ、これが俗に言う鉄道トリックってやつか!ってテンション上がり気味で読みましたが、トリックと犯人よりもあっ!えっ!そっちだったかーあーやられたーって言うポイントがありましたねー。全然関係ないその会話に持ってかれましたわ。ʕ•ᴥ•ʔすごい構成だなー。

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2019/09/13

なんとなくこれまで読んだことなかったんですが新装版ということで手に取ってみました。火村シリーズのサブキャラクターである片桐さんがでてきてるんですね。どちらが初出なのかわかりませんが。 面白かった・・んですが。東野圭吾さんが著作の中で書かれていたんですが、時刻表トリックって時刻表を...

なんとなくこれまで読んだことなかったんですが新装版ということで手に取ってみました。火村シリーズのサブキャラクターである片桐さんがでてきてるんですね。どちらが初出なのかわかりませんが。 面白かった・・んですが。東野圭吾さんが著作の中で書かれていたんですが、時刻表トリックって時刻表をホントに眺めて推理してる人ってどれくらいいるんでしょうかね?作中で探偵役が謎解きをするのと読んでなんとなく「ほー」と思うくらいになってしまってるのが常な気がする。考える方はかなり厄介なものなんだろうに・・・なんか申し訳なく思いました。今回も「なんかすごいことが起きてるっぽいけどよくわからない」でなんとなく物語を楽しんでしまってる自分です。もう一度言いますが、ホント申し訳ない。

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2018/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犯人はすぐわかるから、この話のポイントはアリバイ崩しなんだろうな。 列車のトリックとかあんまり自力で解こうと思わないから、犯人探しタイプのミステリーのほうが好きかなぁ。

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2017/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時刻表トリックは散々読んできたが、今回のトリックはなかなか面白かった。実現性は疑問だが、私はそもそも本格ミステリーに現実性など求めない読者なので、別に気にならない。 そして第二の事件もなかなか面白い。いずれも犯人がわざとらしいので直ぐに分かる。 しかし探偵はやり過ぎかな。ちょっと興醒め。ここで『盲点』を使ってくれたら良かったのに。 アリバイトリックの分類はなかなか興味深く読んだ。鮎川さんは好きなので、鮎川作品がいくつも出てくるのは嬉しい。 そして何故表紙が二枚?何かの仕掛けか?と思ったら、新装版だった。

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2017/04/21

余吾湖畔の別荘で所有者の妻が殺された。 警察は被害者と関わる人たちに聞き込み捜査を始める。 推理作家である空知雅也は、被害者が学生時代につきあっていた元恋人だったため、警察からの事情聴取を受ける。 被害者・恵に多額の保険金がかけられたいたため、恵の夫・柚木新一が疑われるが確かなア...

余吾湖畔の別荘で所有者の妻が殺された。 警察は被害者と関わる人たちに聞き込み捜査を始める。 推理作家である空知雅也は、被害者が学生時代につきあっていた元恋人だったため、警察からの事情聴取を受ける。 被害者・恵に多額の保険金がかけられたいたため、恵の夫・柚木新一が疑われるが確かなアリバイがあった。 納得できない恵の妹・ユカリは、空知に一緒に事件を調べてくれるように頼みこむ。 新一と双子の弟・健一の完璧すぎるアリバイ。 多くの乗客が利用するなかのたったひとりの乗客のアリバイなど、本来ならばあやふやなものであるのが自然だ。 なぜか、新一も健一も、周囲の人たちにあえて強い印象が残るような行動をとっている。 そのため、複数の人間がふたりのアリバイを証言する。 推理小説において完璧すぎるアリバイは、すなわち犯人では?と疑われても仕方がない。 読みながら、事件はこの双子の兄弟の共同作業なのだろうなと簡単に予想ができた。 だが、この物語はそこからが面白い。 真犯人では?と予想していた兄弟のうち一人は殺害され、一人は行方不明となる。 いったい誰が、何のために、兄弟のうちの一人を殺したのか。 そもそも殺されたのはふたりのうちのどちらなのか? 結末は切なく哀しい。 そして「マジックミラー」というタイトルが、この物語にふさわしいものだったと納得する。 意外なトリックも含め、楽しめた物語だった。

Posted byブクログ