武器製造業者 の商品レビュー
ヴォークトの武器店シリーズの一作目だけど、時系列的には2作目のイシャーの武器店の後になる。恒星間飛行とか、超越種族とか色々出てくるが、要はラブロマンス。武器店の不死人ヘドロックとイシャーのイネルダ女帝のラブロマンスだが、イネルダが超絶ツンデレでヘドロックが不死であることを理由に深...
ヴォークトの武器店シリーズの一作目だけど、時系列的には2作目のイシャーの武器店の後になる。恒星間飛行とか、超越種族とか色々出てくるが、要はラブロマンス。武器店の不死人ヘドロックとイシャーのイネルダ女帝のラブロマンスだが、イネルダが超絶ツンデレでヘドロックが不死であることを理由に深入りを避ける(とはいうもののヘドロックはイネルダの曽祖父に当たったりする)ものの最後はラブラブになる。イネルダはなんとなくデビロット姫っぽい気もする。
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『イシャ―の武器店』の続編だが、実は書かれたのはこちらが先らしい。 突如イシャーの女帝から死刑を言い渡され、それを逃れたと思ったら今度は武器店からも命を狙われることになったヘドロック。 彼は不死ではあるが全能というわけではないので、探り探り原因を究明する。 それがなぜか恒星間飛行が可能な宇宙船開発の成功の事実につながり、内心の不安を微塵も見せずに帝国と武器店の両者の間で安全な脱出を計ろうとしていたが、一転の隙間もないくらいに取り囲まれてしまう。 万事休す! しかし、間一髪でヘドロックは宇宙船の緊急脱出艇で宇宙のかなたに脱出する。 加速時の重力により気絶した時間もわからないし、宇宙のどのあたりにいるのかも不明。 そんなヘドロックの前に姿を現わしたのは、人間の心を自由に操ることのできる蜘蛛型の宇宙人だ。 どこまで世界が広がっていくんだ!と思わせておいて、ほとんどの活躍は地球上でなされるのだ。 だってヘドロックがやりたいことはただ一つ。 地球の平和を守ること。 これが宇宙人には理解できない。 戻ると殺される可能性が高いうえに、成功したってメリットは全然ない。 ヘドロックの行動の意味が分からず混乱する宇宙人。 結局宇宙人と地球人がわかりあえることはないのだけれど、そして宇宙人には善意という気持ちもないのだけれど、まあ最後は期せずして宇宙人は善行を為す。無自覚に。 そして、この村宇宙のの来るべき支配者は地球人である、と言い残して去っていく。 ああ、これだよね。 地球人よりも高い次元に存在する宇宙人が、地球人を導くというパターン。 今の小説を読みなれた身にすると、いろいろ書き込みの足りない部分が多いし、相当な超高速で移動した割に「うらしま効果」もないようだし、突っ込みどころはあるけれど、SF黄金期の名作に敬意を表して黙って受け入れることにする。 だって、面白かったんだもん。
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前作「イシャーの武器店」の続編…とは純粋に言いきれない。 発行順では「武器製造業者」→「イシャーの武器店」 物語の時系列的には「イシャーの武器店」→「武器製造業者」の順が正しい。 そして、前作で残っていたと思われる謎は、今作で全く触れられない。続編と言いつつも独立したストーリーで...
前作「イシャーの武器店」の続編…とは純粋に言いきれない。 発行順では「武器製造業者」→「イシャーの武器店」 物語の時系列的には「イシャーの武器店」→「武器製造業者」の順が正しい。 そして、前作で残っていたと思われる謎は、今作で全く触れられない。続編と言いつつも独立したストーリーでございます。 イシャー帝国と対抗する武器店の緊張緩和を目的に、ひとりイシャー宮廷に潜入する「不死者」ヘドロック。しかし、帝国と武器店の双方から追われる身となった彼は、最新の恒星間宇宙船を乗っ取り単独ケンタウルス座に向かう。そして、その途上で宇宙に住まう蜘蛛型の超生物と遭遇してしまい… とにかく取り留めのない物語の進行で、勢いと独創的なアイデアはあるんだが、上手い具合にまとまってない感じがした。 しかし、前作を鑑みるにそれが著者の持ち味な気もする。 一方で、下の一文にはハッとさせられた。 「何千年ものあいだ、人間は自分たちの感情的衝動を克服しようと努力してきた。成功の秘訣は、もちろん、人生から感情というものを取り除くことじゃありません。感情を健全な吐け口に流し込んでやることです-性とか愛とか、熱中とか機敏さとか、人格等々、みなこの吐け口になる。」
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のっけから、主人公ヘドロックの立ち位置が前作とずい分変わっていたために、状況を飲み込むのに時間がかかった。長い話ではないが、内容は盛りだくさん。もっと長い話にもできたんじゃなかろうか。 恒星間旅行、秒速六億四千キロとか!(何に対する速度か?とかは別として)これは印象的なシーンだっ...
のっけから、主人公ヘドロックの立ち位置が前作とずい分変わっていたために、状況を飲み込むのに時間がかかった。長い話ではないが、内容は盛りだくさん。もっと長い話にもできたんじゃなかろうか。 恒星間旅行、秒速六億四千キロとか!(何に対する速度か?とかは別として)これは印象的なシーンだった。 そして、数千年の時の回想と、みじかいタイムトラベル。いろんな意味でスケールが大きい。
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