内部監査人室 内部監査人のための実践読本 の商品レビュー

阿久澤榮夫(著者)

2024/07/14

確認の観点が細かく書かれているので実務に使えそう。買おうか迷ったが後半のクオリティが低く、本棚に置きたくなくなったので結局買わなかった。

2013/09/29

内部監査初心者向けの本。急に内部監査部に配属されて、さてどうしようかという時に手に取るには良いのだろうが、読み進むに連れ内容の乏しさが顕になってくるので、厳しめの評価とさせてもらった。

前半の内部監査の枠組みのところは、内部監査協会とか監査法人とかからもっと詳しい本が出ている。後半は自らの経験を基に内部監査のプラクティスの具体例を語るパートなのだが、参考になったのは「現金が合わない」という事例コラムくらい。合うかどうかを悉皆検査するのが監査人の仕事ではなく、発見したミスを切り口に、重大な間違いが起こらない仕組みづくりを促すのが内部監査の役割。そういうシャープな事例をいくつか語ってくれるのかと期待したら、次第におじさんの愚痴に陥ってしまった。終盤は不祥事に拘泥しているけれども、不祥事は決して無くならないし、監査で悉皆に発見することもできない。なればこそ不祥事だけに拘泥せず、何が組織にとって有効な監査かを自問自答するのが内部監査人の姿だと思うのだが。

2013/08/11

これまた実践的なノウハウの詰まった本はそうそうありません。

２つ。
・ルールなきところに監査なし。
ルールがなくとも実態をみてリスク判断できるから監査はできるだろうけど、処罰はできない気がする。でも、やっぱりそれでルールづくりを後回しにしているとダメなんだなあと反省してます。

・改善されてなんぼ。不祥事を発見する監査ではなく、発生させない活動こそが本当の内部監査。
うーん、難しいですよね、これ。

でも、この本は自費出版らしく、この人の監査人生のエッセンスが詰まっています。監査の先達から学ぶところは非常に多いです。