中華飲酒詩選 の商品レビュー
お酒について詠まれている詩集です。 著者の青木さんはお酒好きであるため、その方が選ぶお酒の詩は どれも今の時代でも十分通用し、共感を得るような内容のものとなっています。 むしろ、古今東西、いずれの酒飲みも同じというべきでしょうか。 飲酒の喜び、楽しみを始め、そこに侘び寂びや友人と...
お酒について詠まれている詩集です。 著者の青木さんはお酒好きであるため、その方が選ぶお酒の詩は どれも今の時代でも十分通用し、共感を得るような内容のものとなっています。 むしろ、古今東西、いずれの酒飲みも同じというべきでしょうか。 飲酒の喜び、楽しみを始め、そこに侘び寂びや友人との別離、哀愁など 様々な感情が込められて詠われているところが、趣深く感じます。 ”あー、お酒美味しい!”と一言で済みそうな内容が、 情緒豊かに語られるのもまた著名な方々なればこそ。 陶淵明、李白、杜甫、王維、孟浩然、白居易ほか様々な有名人が 独自の解釈と視点でお酒について詠んでいるので 人によってこうも違うのかとしみじみ感じさせてくれる一冊です。 個人的に李白の「山中與幽人對酌」が好きなので、 ここでもしっかり載っていて嬉しかったです。 この詩は一杯、一杯また一杯のフレーズがとても心地よく、 のんびりうつらうつらしている感じを出していてたまりません。 ちなみに、三国志関係者からは曹植の「箜篌引」が載っています。 なお李白と杜甫については、 高島俊夫さん著『本が好き、悪口言うのはもっと好き』内にある 「ネアカ李白とネクラ杜甫」がお勧めです。 李白と杜甫について非常にわかりやすく書かれており、 二人の得意な詩、不得意な詩も分かるのでとても面白いです。
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これは「酒徒が酔余の朗詠に供する」のを目的として「周代から唐代までの飲酒の詩を選んだ」(同書の「凡例」による)アンソロジーで、総数何篇か数えたことはありませんが、ゆうに百を超える詩のそれぞれに原文・訓み下し・意訳と簡単な注が添えられています。 本書を味読しながら呑むほどに酔うほど...
これは「酒徒が酔余の朗詠に供する」のを目的として「周代から唐代までの飲酒の詩を選んだ」(同書の「凡例」による)アンソロジーで、総数何篇か数えたことはありませんが、ゆうに百を超える詩のそれぞれに原文・訓み下し・意訳と簡単な注が添えられています。 本書を味読しながら呑むほどに酔うほどにホロリまたニヤリ、それからさらに進むと悲歌涕泣(ていきゅう)あるいは放吟哄笑…まあそこまで行ってしまったら、翌日は間違いなく単なるだめな人になってますが。 詳細は⇒ http://hoch.jugem.jp/?eid=123
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