ルイス・カーン建築論集 の商品レビュー
ISSの歴史をおさらいするために、サーバントとサーブドスペースの成り立ちを学ぶべく図書館で借りた。 結果、カーンの抽象的な表現だらけの建築論講義について行けず早々に積読入り。 磯崎新の前説や他の方の書評には、編訳者である前田さんの解説が素晴らしく、それを読み込みつつ進めると理解...
ISSの歴史をおさらいするために、サーバントとサーブドスペースの成り立ちを学ぶべく図書館で借りた。 結果、カーンの抽象的な表現だらけの建築論講義について行けず早々に積読入り。 磯崎新の前説や他の方の書評には、編訳者である前田さんの解説が素晴らしく、それを読み込みつつ進めると理解が深まるとあったが、解説を読む気力すら起こらず。 本を手に取った目的と内容が合ってなかった感も否めないので、素直にカーンの建築論を学びたくなった時に再チャレンジかなと思います。
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ルイス・カーン建築論集 (SD選書 248) (和書)2013年04月24日 15:45 ルイス・カーン 鹿島出版会 2008年4月 以前一度読んだ記憶がある。 かなりいい本であった印象がありますが内容を覚えていない。なぜ覚えられなかったといえば当時の僕ではその根本問題が理...
ルイス・カーン建築論集 (SD選書 248) (和書)2013年04月24日 15:45 ルイス・カーン 鹿島出版会 2008年4月 以前一度読んだ記憶がある。 かなりいい本であった印象がありますが内容を覚えていない。なぜ覚えられなかったといえば当時の僕ではその根本問題が理解できていなかったからです。 それで今回再読の機会を持ちました。 ハイデガーやヤスパース、その弟子であるアーレント、そしてサルトルなどいくらか現象学の著書を読んでみてそして再読してみたので、ルイス・カーンが建築論を現象学から捉えていることがよくわかりかなり驚いた。 そうだったのか前に読んだときはかなり感動したがよくわからんことが多くて謎として僕の心のなかにぐさりと突き刺さっていた本でした。読んだあと、かなり気になっている本だった。 ようやくその呪縛から解かれルイス・カーンの理解へ踏み出せた気がする。 いくらか抜粋をしてみる。 心は直観の所在地であって頭脳は道具です。 イグジステンス(存在)は精神的な存在であって、それを触れ得るものにするため人はデザインとしてのプレゼンス(現前するもの)へ向かう。 建築と音楽の共通性。スタイルや方法やテクノロジーの選り好みをしない。 建築も音楽もプレゼンスを持っていない。存在するのは作品であって芸術家は全表現の聖域へその作品を捧げる。 磯崎新さんがよせた文も良かった。はじめに読んで、終わりに再読した。理解に役立った。
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いままで、作品の写真や図面を本で見ただけで、その奥にある彼の神妙なまでの哲学が伝わってきて、ものすごい思惟の賜物なのだろう、と常々思っていたのだけど、予想以上の思考だったと本書を読んで感じた。完全に理解はできてないが、その思惟から伝わるパッションのようなものは読後に残って、その感...
いままで、作品の写真や図面を本で見ただけで、その奥にある彼の神妙なまでの哲学が伝わってきて、ものすごい思惟の賜物なのだろう、と常々思っていたのだけど、予想以上の思考だったと本書を読んで感じた。完全に理解はできてないが、その思惟から伝わるパッションのようなものは読後に残って、その感覚がまず、本書を読んで良かったとことだ。
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「建築は存在しない 存在するのは建築の作品だけであり 建築とは心の中にある。」 建築家はいったい自分が何様だと思ってるんだろう。おそらく自分たちにはこの世界を形作ることができると信じているんだろう。偉大な哲学者には及ばないのかもしれないが、それくらい信じていないとこ...
「建築は存在しない 存在するのは建築の作品だけであり 建築とは心の中にある。」 建築家はいったい自分が何様だと思ってるんだろう。おそらく自分たちにはこの世界を形作ることができると信じているんだろう。偉大な哲学者には及ばないのかもしれないが、それくらい信じていないとこんな言葉たちは書かれなかっただろう。だから、たぶん建築家というのは世界を作ることができる仕事なんだと思う。 男と壁の話がグッときた。 でも、いかんせん訳がむずかしい。
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