ハリセンボンの逆襲 の商品レビュー

椎名誠(著者)

2023/05/19

「週刊文春」2000年5月18日号～2001年3月1日号

　相変わらずの昭和軽薄体が心地いい。精神的に弱っている時期にさしかかっているみたいで内容はともかくどうも文章力が著しく以前のものより勢いが感じられない。
　自分が丁度異動をする前の内容だ。しかし、当時のことがあまりかかれていないためか今回は自分とリンクさせて読むことができなかった。

　小学館：斎藤健次著　「まぐろ土佐船」
　トム・ハンクス「キャストアウェイ」
　リドリー・スコット「グラディエーター」
　「マトリックス」「マーズ・アタック！」

2018/12/04

相変わらずテータラク日本に怒る当時のシーナ節の論は、現在にも当てはまる。てことは、日本に進歩なしってことだけど、大きく悪化してもおらんのかな。

2009/10/04

今回は、いつにも増して挿絵が最高。沢野ひとしさん万歳。この赤マントシリーズ、既に１０冊を超えているけれど、ここ２年で椎名さんにはまって一気に彼の作品を読んでいると、このまえ「岳物語」で小学生だった岳君が「え？もう大学生？」的な驚きや、椎名さんの鬱的気分などが織り込まれていて、月日の経つ早さと人物の変遷と、この軽くてどうでもいい文章の輪郭に、色んなことを思ってしまい、妙に切ない読後感だった。