異文化理解への12章 の商品レビュー
「国際化、情報化の時代の中で『異文化』をどう理解するかは、政治、経済と並び重要なテーマ」と主張する著者が、民族・宗教・政治・経済での摩擦解消のカードとして、「文化」の意味と方法をアジアの事例から解き明かす。 異文化の対極には自文化があるわけだが、「異文化」と「異文化」の間に横た...
「国際化、情報化の時代の中で『異文化』をどう理解するかは、政治、経済と並び重要なテーマ」と主張する著者が、民族・宗教・政治・経済での摩擦解消のカードとして、「文化」の意味と方法をアジアの事例から解き明かす。 異文化の対極には自文化があるわけだが、「異文化」と「異文化」の間に横たわる「境界」の概念が面白い。男と女が、夫と妻となる間に、新郎・新婦の時間がちょっとだけある「境界」。 世の中、抽象化の時代。アメリカ人とはこうだろう、日本人はおおむね「こうだ」とモデルをつくる「ステレオタイプ化」。 日本商品の外国市場への売り込み、わが国の植民地経営、アイヌ民族に対する異民族支配、具体化するのか北方領土返還。 違いを認め、違いがわかり、違いを生かす施策は、新しい世紀の課題でもあるように思うーのだが。
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