美人秘書・少年特別レッスン の商品レビュー
甘ったれ小僧の我儘な要求に嫌々ながらも付き合い続けるお人好し過ぎな美人秘書
凌辱路線の作者だけに「レッスン」と名が付きながらも単に甘いだけの少年指南作品ではなかろうとの推測は出来る。しかし、それを差し引いてもタイトルが内容を表していない作品だと言わざるを得ない。あらすじにも『お姉さんの特別授業』とあるが、そうした要素はどこにもなく、あるのは甘ったれな16...
凌辱路線の作者だけに「レッスン」と名が付きながらも単に甘いだけの少年指南作品ではなかろうとの推測は出来る。しかし、それを差し引いてもタイトルが内容を表していない作品だと言わざるを得ない。あらすじにも『お姉さんの特別授業』とあるが、そうした要素はどこにもなく、あるのは甘ったれな16歳の主人公の身勝手かつ理不尽な要求とそれを受け入れざるを得ない状況にある(と言ってもそこまで従わなければならないか?との疑問が沸く)ヒロイン【真里奈】の軽い抵抗と後の従順、その繰り返しである。 憧れの存在だった真里奈への見方が変わるのは、主人公の父と真里奈の密会を偶然目撃したことから。その父は真里奈が秘書として仕えている社長であり、密会の場は社長室である。緊縛めいたプレイをしていることから相応の期間を経た関係であることを示しつつ、突然現れた主人公を子供扱いしてその場をごまかそうとしている。その憤りと疎外感が主人公の言動を変えていくのだが、父との密戯をネタにして言いなりにさせようと試み、割と容易く成功したことからエスカレートの一途を辿ることとなる。 社長室から社内を移動し、日を改めては外出し、時には自宅へ招いての露出含みな羞恥プレイが続く。延々と続く。露出させてから衆人の手の届く距離まで近づけるために下衆な男共には触られたり、真里奈を呼び出す以前に自宅へ招いていた3人の同級生にはマワされそうになったりしている。 父との関係を秘密にしてほしいだけでなく、秘書になったばかりの4年前から接してきた主人公の心変わりには自分にも責任があると親身な立場を貫く真里奈の優しさはお人好しが過ぎるように感じてならない。冒頭で26歳になったばかりだった真里奈が最後に27歳の誕生日を迎えることから1年近い日々を主人公の責めに耐えていたことになり、何もそこまでと思えてくる。昂らされて絶頂へ導かれることもありながら心が傾くことはなく、最後まで主人公は「社長の息子さん」なのである。御曹司のやりたい放題によくもまぁ付き合っているものとちょっと呆れるところもあるが、実は終盤で父に知られた真里奈が官能的な折檻を受ける場面があり、そこで父の素性も見えてしまうことからこの親にしてこの子ありといった虚しさも漂う。 と、ここまで主人公は真里奈を辱めるばかりで交合する場面は無い。真里奈の誕生日を祝う形で晴れて結ばれたいと考えていたのだが、それを拒まれたことで最後の最後まで脅しと独り善がりに御曹司という立場を笠に着なければ行動できない主人公である。
DSK
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