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立食いソバ1杯が1000円になる日 の商品レビュー

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2012/06/01

食料自給率が低い日本が、如何に外国に頼った食生活を送っているのかがよくわかった。特に、ギョーザ事件も記憶に新しい中国からの食料輸入がなくなったら、タイトルどおりの現実が待っているのだ。詳しいデータがたくさん盛り込まれていて、問題の深刻さが伝わってくる。ただ、同じ主張が繰り返される...

食料自給率が低い日本が、如何に外国に頼った食生活を送っているのかがよくわかった。特に、ギョーザ事件も記憶に新しい中国からの食料輸入がなくなったら、タイトルどおりの現実が待っているのだ。詳しいデータがたくさん盛り込まれていて、問題の深刻さが伝わってくる。ただ、同じ主張が繰り返される(それが本書のテーマだから当然なのだろうが)ので、途中から読み飛ばしても大まかな事実は読み取れる。あと、主旨から外れるが、食料自給率の折れ線グラフで、92年のオーストラリアだけが400%近くまで跳ね上がっている理由を知りたい。

Posted byブクログ

2011/04/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

「中国産食品は本来、安全なものだった。しかし、不衛生だからという理由で、日本の業者が農薬や抗生物質を大量に持ち込んだ。加えて、品質管理にも明日予算もないくらい安値で買い叩こうとしたの日本人の方で、中国人ばかりが悪く言われるのはおかしい。むしろ責任は日本にある。おまけに、安く買っていくくせに消費者からのクレームも多く、色や形にまでこだわる。」 FTA 締結後、 ASEAN 諸国は意外な役割を中国から担わされることになる。それは、日本に輸出されるはずだった中国産野菜の受け皿としての役割だ。 この想定されなかった中国産野菜の大量流入という事態に、タイ農業は疲弊していく。 タイ全土の作付け面積は、中国との FTA 締結後に7割近くも減って、8000ヘクタールまで縮小した。 タイは日本の重要な食料供給国であり、野菜については、日本はアスパラガスや冷凍枝豆、オクラ等タイから輸入している。 FTA 締結がもたらした結果とはいえ、日本が「食の安全」を守るために拒絶した中国産野菜が、日本の食料供給国の農業を疲弊させているのは、何とも皮肉な話である。 日本がブラジルとの経済関係強化を後回しにしていると、その間に中国や韓国が日本に先んじてブラジルと FTA を締結し、資源調達先からの優先的な利益を奪われてしまうリスクもあるだろう。 食料はもちろんだが、鉄鉱石等天然資源の乏しい日本は、どの国よりも先に、資源供給基地をブラジルを中心とした中南米に作らなければならない。すでに中国には大きく水をあけられ、ブラジルの豊富な資源を先に奪われた感がある。 しかし、生産技術レベルが低いという問題を抱えるブラジルに対し、日本は高い技術力を有している。今後は FTA 及び EPT の締結によって、ブラジル等から資源を調達する一方、資本や技術を提供するという倉庫保管の関係を築き上げていくことが重要ではないだろうか。

Posted byブクログ

2011/02/01

中国産の食品が輸入できなくなると、家庭の食卓から食べ物が消えるといった問題だけでなく企業にも影響を与える。考えてみれば当たり前の話だが、中国と食料の関係でいけば食料うんぬんよりもその事の方が重要だと思う。 そのためにも日本はTPPを結んで、他の国と自由に貿易をできるようにしておく...

中国産の食品が輸入できなくなると、家庭の食卓から食べ物が消えるといった問題だけでなく企業にも影響を与える。考えてみれば当たり前の話だが、中国と食料の関係でいけば食料うんぬんよりもその事の方が重要だと思う。 そのためにも日本はTPPを結んで、他の国と自由に貿易をできるようにしておく。 そのことが食の安全保障において大切。

Posted byブクログ