天童木工 の商品レビュー
バタフライスツールがあまりに有名な天童木工について、以前カンブリア宮殿にも出ていたけど、もっと知りたくなったので読んでみた。天童木工についてだけでなく、日本の家具デザインの黎明期から現在に至るまでや、デザイナー達について知ることができた。 商工省設置の工芸指導所の存在は知らなか...
バタフライスツールがあまりに有名な天童木工について、以前カンブリア宮殿にも出ていたけど、もっと知りたくなったので読んでみた。天童木工についてだけでなく、日本の家具デザインの黎明期から現在に至るまでや、デザイナー達について知ることができた。 商工省設置の工芸指導所の存在は知らなかった。仙台にまず出来たというのが興味深い。 天童木工は戦争末期には「おとり飛行機」を作っていたとのこと。爆破される予定のものを精巧につくらなければならなかった当時の職人さんたちの気持ちは、いかばかりだっただろうか。。考えると切ない。 バタフライスツールだけでなく、代々木競技場・東京文化会館・帝劇・東京會舘など、誰もが一度は行ったことのある様な建築の内部を手掛けていたとは初めて知った。意識していなくても、日本に住んでいれば必ず天童木工の製品を直接目にしているかも。 家具については、とかく海外デザインの製品ばかりがもてはやされがちだけど(自分も...ミーハーな日本人の性?)、柳宗理・剣持勇など日本のデザイナー達もいい仕事してたということが再認識できてよかった。敬意を評してこの辺についてもっと知りたい。 全モノクロページなので、後半の製品紹介の写真などはカラーだとより良かったな。
Posted by
- 1