虚栄は死なず の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前読んだレンデル作品の、「結局、事件は起きなかったのだ」系の作品。 レンデルの数あるヴァリエーションの内、38歳で結婚した女性を主人公にしたことから、所謂世間知らずゆえの犯行を描いた物かと思ったがさにあらず、ただ今回は、作者の手玉があまりに見え見えで、アリスの妊娠の事実はサスペンスの牽引力としては弱かった。 ちらっとあとがきを見ると、本書は1965年作のノン・シリーズ2作目とのこと。「レンデル神話」のまだ草創期の作品なのだから無理もないか。
Posted by
- 1