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特別料理 の商品レビュー

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2023/09/22

「特別料理」 上司のラフラーは私を行きつけのレストランに連れて行ってくれた。そこは知る人ぞ知る、シェフおまかせの料理を堪能できるところ。とりわけ「特別料理」と称する「アミルスタン羊」料理が一番だという。?あれ、この羊は米澤穂信の「儚い羊たちの祝宴」に出てきたのでは? それは確か・...

「特別料理」 上司のラフラーは私を行きつけのレストランに連れて行ってくれた。そこは知る人ぞ知る、シェフおまかせの料理を堪能できるところ。とりわけ「特別料理」と称する「アミルスタン羊」料理が一番だという。?あれ、この羊は米澤穂信の「儚い羊たちの祝宴」に出てきたのでは? それは確か・・ きっと米澤氏はこれを読んでいたのですかね。 「特別料理」1947年、エラリー・クイーン・ミステリマガジン第3回最優秀処女作として特別賞受賞。EQMM1948年5月号で掲載。 「お先棒かつぎ」 私は48才で30年勤務した会社が大会社に併合され職を失った。そこで広告でみつけたこの会社に採用となったのだが、さるビルの一室で資料を読みさる会社の情報をまとめること。たった一人で。ある日雇い主だという男が現れとんでもない職務命令を下された・・  これもちょっと似た感じので、雇われた男が実は飼われていたのだ、というような短編があったような、探し出せない。でもエリンのほうが先なのだろうな。 「君にそっくり」 僕は見た目よし頭よしだが家柄だけがなかった。ある日家柄がいいお坊ちゃんと友達になり一緒に住もうというと承諾してくれた。そこで僕はお坊ちゃんの上流階級のエキスを吸い込んでいった。めでたく会社の重役の娘と婚約あいなったが、彼女には行方不明の兄がいるという・・ 重ーい金属のような空気感のある短編集。 ほかに 「クリスマス・イヴの凶事」 「アプルビー氏の乱れなき世界」 「好敵手」 「壁をへだてた目撃者」 「パーティーの夜」 「専用列車」 「決断の時」 はじめに、にエドガー・アラン・ポーによるスタンリー・エリンの歩みと今回の短編集発刊のいきさつが書いてある。「特別料理」でエリンを発見したことを誇りに思う、とある。以後毎年EQMMコンテストに参加し、第4回は3位、5,6、7,8回では連続第2位。1955年10回コンテストでは「決断の時」が第1席。 スタンリー・エリン:1916-1986 ニューヨーク、ブルックリン出身。ブルックリン大学卒。作家になる前にはボイラー工、鉄工などをしていた。 1958に短編集として発行 1985.2.28改訂第5版 図書館

Posted byブクログ

2016/07/15

短い中にもハラハラドキドキがあり、最後に皮肉なオチがつく…非常に読みやすい作家。 代表作およびデビュー作の『特別料理』は察しのいい人は途中でオチがわかるが、それでも面白い。私がうなったオチは『クリスマス・イヴの凶事』『アプルビー氏の乱れなき世界』『専用列車』です。

Posted byブクログ

2013/07/14

スタンリー・エリンの代表的短篇集。その表題作は、タイトルと最初の数行だけで話のオチが判ってしまう「例の話」なのだが、それでもその独自の雰囲気がたまらなく魅力的で引き込まれてしまう。原著で読みたいけど、僕の英語力だと厳しかなぁ。

Posted byブクログ