折口信夫の晩年 の商品レビュー
折口信夫の高弟で晩年の生活を共にした筆者が、日々のリアリティと折口信夫という人物の「幽暗な影」を見事に描いています。その日々の歩みには「死者の書」と同じ旋律が流れていたのですね。死に向かう姿を描いたページは伝記を超え、優れた文学と言うべきでしょう。北原白秋が折口を「黒衣の旅人」と...
折口信夫の高弟で晩年の生活を共にした筆者が、日々のリアリティと折口信夫という人物の「幽暗な影」を見事に描いています。その日々の歩みには「死者の書」と同じ旋律が流れていたのですね。死に向かう姿を描いたページは伝記を超え、優れた文学と言うべきでしょう。北原白秋が折口を「黒衣の旅人」と評していたことを知りました。
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普通の弟子が見た折口信夫。 特に晩年とあって、書かれた姿は別人。加藤守雄と合わせて読むと鬼気迫る思いがした。
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