私のこだわり人物伝10・11月 の商品レビュー

日本放送出版協会

2015/05/16

本棚を整理したらこんなテキストが出てきた。2006年10月放送とあるけれど、買い求めたのはそんな昔ではないと思う。
中沢新一の折口信夫論。読みやすくまとめらているが、興味深い内容。
死霊は時間の観念を持たず、類化性能という無意識のみで動く。折口は死霊を身近なものとし、死霊になりきり、その心情をなまなましく描くことができる、古代人であったいう一文。
個人的なことではあるが、当麻寺は秋と春に訪ねた。中将姫の開いた「あの世」との通路のことをもう少し考えようと思う。
それから、中沢さんが折口信夫について書いたものをもっと探してみることにする。