「分衆」の誕生 の商品レビュー
バブル前後の事を調べるために。 1985年少し前、十分にものが行き渡ってこれまでの消費の流れが変わったと感じ、ではさてどうすれば良いのかと試行錯誤を始めた頃の話。 消費というものをなんとかとらえられるもの、分析できるものと説明しようとしているが、あれやこれやの新語造語を並べてはみ...
バブル前後の事を調べるために。 1985年少し前、十分にものが行き渡ってこれまでの消費の流れが変わったと感じ、ではさてどうすれば良いのかと試行錯誤を始めた頃の話。 消費というものをなんとかとらえられるもの、分析できるものと説明しようとしているが、あれやこれやの新語造語を並べてはみるが、今となっては死語のオンパレードである。 第1章の林光氏の文章だけが活きている。
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かなり昔の本になります。バブルの直前期に、消費者の消費のあり方、生活のあり方の変化を分析した本です。 ざっと言ってしまえば、これまで(戦後直後~80年代くらい)は、日本人はみんな一直線に「豊かな生活」という、1つの同じものを目指していたが、 生活が充足し、心の豊かさを求めるようになる中で、それぞれの価値観や人生にとって異なる「自分らしさ」を目指すようになっている、 という論調でした。 分衆、ニュープア、ニューリッチなどの用語を用いて、具体例をふんだんに出しながら、わかりやすく伝えています。数値的な裏付けも、学術論文とは言えないまでも、しっかりとっていて、当時のマーケティング関係者には大きな影響を与えたのではないでしょうか。 今後はこうなる、という本ですので、2015年の現代から読むと、答え合わせをしながら読めるのですが、かなり的を得た分析であるなと思いますし、日本の消費の変遷い対するリアルな理解が得られると思います。 まぁ、この本の刊行の後に訪れる、バブルという狂乱は予測してなかったみたいですが、本質的には、その通りだなぁという感想でした。 この時代から、ずっと心の豊かさを求めていた日本人は、いまだに手に入れることができていませんね。
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生活レベルが一定に達した後のニーズの拡散、新しい階層の出現などの消費の動向を座標などで分析。まあ良。
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