破滅への疾走 の商品レビュー
日産自動車労使の話。 食い散らかされるという意味ではゴーンによるものも同じ。 組織体質に隙があるとというのは考えされられますが 日本企業どこでも持っているものとも思えます。
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【破滅への疾走】 高杉良さん 昭和28年当時大洋自動車は「1年を10ヶ月で暮らす大洋」と 言われるほどストが絶えず、労組は階級闘争に明け暮れていた。 このままでは会社が潰れてしまう。大卒のエリート社員や 経営陣にはそういう危機感が満ち溢れていた。 その頃、高瀬や岩田など経営陣のバックアップを得て エリート社員を中心に「自動車産業研究会(産研)」が組織され、 産研メンバーが中心となり第二組合が組織された。 危機感を持った社員は第二組合に走り、1年もかからずに 第一組合を壊滅するに到った。 そして第二組合は宮原が中心となり大洋自動車の労使協調体制 が確立されたのだった。 第二組合は宮原の失墜により彼の腰ぎんちゃくであった 塩野がトップに立つようになった。塩野は組合の拡大路線 をとり、ついには大洋自動車本社をも凌駕する組合員数を 誇る労組のトップにたったのだ。そして、会社の人事にまで 介入するようになり、己の権力を守るため、組合の中では 恐怖政治を敷くようになる。 ☆ 高杉良さんの経済小説は面白いですね。この物語も、ぐいぐいと 引き込まれました。 力を持った塩野は次第に横暴に振舞うようになり 意に添はぬ大洋自動車の社長に対してはストをちらつかせ 恫喝する。大きな組織の権力闘争ってホントにこんな 感じなのかな。。。
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経済小説の面白さを、知ったのはこの高杉良のおかげだ。 親父が好んで読んでいたのを思いだしのが読み始めたきっかけ。
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