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フリードリヒ 崇高のアリア の商品レビュー

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2020/06/11

カスパール・ダーヴィト・フリードリヒは、北ヨーロッパを感じさせる18~19世紀のドイツ・ロマン派の画家である。海を望む崖や海岸に後姿の人物が描かれていて、深く惹きつけられる。確かに崇高さや永遠性を感じさせる。本書では、和洋の様々な詩人、批評家、音楽家と結びつけて、その崇高さを盛ん...

カスパール・ダーヴィト・フリードリヒは、北ヨーロッパを感じさせる18~19世紀のドイツ・ロマン派の画家である。海を望む崖や海岸に後姿の人物が描かれていて、深く惹きつけられる。確かに崇高さや永遠性を感じさせる。本書では、和洋の様々な詩人、批評家、音楽家と結びつけて、その崇高さを盛んに言うのだが、類似性を言われたからといってなんなんだろう。いったいどこが現代社会への根源的問なんだろう。さっぱり分からない。批評とは思わずに気楽なエッセイとして読めばいいんだろうが、それにしても著者自身の思いをつらつらと述べているだけように思えて面白くなかった。まあ、こちらの頭が悪いだけかもしれない。

Posted byブクログ