実践社会調査入門 の商品レビュー
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ジャーナリストが行う取材も実質的には同じもの。ジャーナリストと社会学者の違いは正義を追求する報道と、化学たらんとする学術研究の違い。ジャーなリストが裏を取る場合、正義の名の下に自発的な証言が要求されるので、秘匿されなければならない。社会調査の結果として、ある事実の存在が説得的に示せたら、ジャーナリズムよりは信頼される記録として歴史を刻む。
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とても良かった。調査の目的/意義、仮説や作業計画の立て方、聞き取り/文献調査/サーベイ(アンケート)の使い分け、各種統計分析技法の誕生の背景や限界など。
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(メモ)社会調査の基本的な説明,データの種類,手順から説明 聞き取り調査での,依頼文の書き方が参考に サーベイ調査 サンプリングと統計的検定の技法 回帰分析の 説明の書き方が分かりやすい
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研究手法の基礎として、数的調査と質的調査について、事前にある程度理解しておくのが望ましい、と諸先輩方よりアドバイスを受けた。また、統計を今までに学習したことがないのなら、基礎を固めておいたほうがいいとも聞いている。何れもみなさん自身の経験からの貴重なアドバイスだ。 しかし、それを...
研究手法の基礎として、数的調査と質的調査について、事前にある程度理解しておくのが望ましい、と諸先輩方よりアドバイスを受けた。また、統計を今までに学習したことがないのなら、基礎を固めておいたほうがいいとも聞いている。何れもみなさん自身の経験からの貴重なアドバイスだ。 しかし、それを聞いて、本書のような入門書を一読しただけで、統計・調査は、そう簡単に理解できるものではない。元来数学が苦手なので、かなりハードルは高い。量的調査・サーベイ調査を避けて、質的調査だけで修論・授業をクリアするのは不可能だろうから、腹をくくってやるしかない。 そこで、一番初心者に向いていると思われた本書を図書室で手にとってみた。印象通り、導入としてはとても分かりやすい内容だった。一口に言えば、社会調査は、聞き取り調査、文書資料、サーベイ調査を組み合わせて、実証する手続き、ということのようだ。聞き取り調査で真実性が高く、サーベイ調査は客観性・確からしさが高いのが特徴。聞き取り調査や文書資料の整理を先行させ、最後にサーベイ調査を用いるのが一般的とされている。その手順は以下だ(P.44)。 (1)問題の設定 (2)文書資料や簡単な聞き取りによる仮説の検討 (3)調査の企画=方法の選択と戦略的な配置の決定 ★重要 (4)聞き取り調査にもとづくデータの収集と分析 (5)書かれた資料にもとづくデータの収集と分析 (6)サーベイ調査の企画、実施、分析 (7)知見の整理 (8)報告書の作成 実は苦手な、いわゆる統計の教科書を読む覚悟ができないので、このような調査の入門編を読むことで課題を先延ばししているのかもしれない。本書113頁までは、すっと理解できるが、統計的検定やカイ二乗検定がでてくると、電車のなかで細切れの時間を使ってふむふむと読んでわかる性質のものではない。机に座って手を動かすことから習慣にしないといけない。
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