科学哲学 の商品レビュー
科学とはどのような営みであるのかを、哲学的な観点から考えてみましょう。(北島雄一郎) 日本大学図書館生産工学部分館OPAC https://citlib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&a...
科学とはどのような営みであるのかを、哲学的な観点から考えてみましょう。(北島雄一郎) 日本大学図書館生産工学部分館OPAC https://citlib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=1000213932&opkey=B169881770884089&start=1&totalnum=123&listnum=2&place=&list_disp=20&list_sort=0&cmode=0&chk_st=0&check=00000000000000000000
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まだ途中だが面白い。以下はメモ。 科学とは何か、という答えのないことについて考えていく。 ポパーの、科学は否定することしかできない、というのは誰しも聞いたことがあると思う。そうかもしれんけどまぁ厳しいよね。 それ以外も色々な思想が紹介されている。 演繹と帰納がある。 帰納...
まだ途中だが面白い。以下はメモ。 科学とは何か、という答えのないことについて考えていく。 ポパーの、科学は否定することしかできない、というのは誰しも聞いたことがあると思う。そうかもしれんけどまぁ厳しいよね。 それ以外も色々な思想が紹介されている。 演繹と帰納がある。 帰納法というと、どうしても数学的帰納法を考えてしまう。数学的でない普通の帰納法は、複数の事例からの共通点を見つけるなどして結論を導き出す方法だ。 ポパーは、演繹しか使ってはいけないという。そうなるとどうしても否定しかできない。私としては不満であったが、そう思っている人が自分だけではなさそうだということで安心した。何かが正しい、という場合は帰納法を使わざるを得ない。。
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「科学とは何か?」これはずいぶん難問のように思える。物理学は近似と理想化だとファインマンは言っているが、その手法と理論そのものの正当性はどのように保証されるのかという問題がある。これには哲学の手を借りなければなるまい。 科学哲学と聞けばなんとも胡散臭いと思えるかもしれないが、前述...
「科学とは何か?」これはずいぶん難問のように思える。物理学は近似と理想化だとファインマンは言っているが、その手法と理論そのものの正当性はどのように保証されるのかという問題がある。これには哲学の手を借りなければなるまい。 科学哲学と聞けばなんとも胡散臭いと思えるかもしれないが、前述の科学の近似というものがもし本当ならば、研究者は一人ひとり理想化された自然現象を考察していると言える。学生であるなら研究室で教授と話し合うこともあるだろう。その教授だって別段科学の方法論に関する思想で一般人より優れているわけではない。彼らもまた彼らなりに理想化された現象を分析して論じている。一度科学哲学の本を読んでみるといい。それまで自分の中で前提だと捉えていた科学の考え方が、実は何の保証もなしに使われていることに気づくかもしれない。 そしてたった一人の観点から書かれたこのコメントにも何の保証もないことに気づくだろう。(化学システム工学専攻) 配架場所:工5号館図書室 請求記号:A-30:O1-1:1h ◆東京大学附属図書館の所蔵情報はこちら https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2002551382&opkey=B153974033001760&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=0
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A Very Short Introductionシリーズの翻訳。岩波書店から出ている日本語訳ではなぜかシリーズ名が「1冊でわかる」になっているが、元のシリーズ名からわかるように、あくまでほんの短い手引きである。そのためこれ1冊で科学哲学が網羅できるほど詳しくは論じられていないが...
A Very Short Introductionシリーズの翻訳。岩波書店から出ている日本語訳ではなぜかシリーズ名が「1冊でわかる」になっているが、元のシリーズ名からわかるように、あくまでほんの短い手引きである。そのためこれ1冊で科学哲学が網羅できるほど詳しくは論じられていないが、易しい文章のため誰でも理解できるだろう。中級者向け以上の難しい本へと誘ってくれる良書である。
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学部二回生の時の教科書。 今思い返しても面白いと思えるのは、根本的な思考様式に対する哲学的な問題提起をしているから。 実験や証明も実は完璧じゃない、そういう態度は良くないけども、そういう一面もあるという風に覚えておく態度(謙虚、慎重な姿勢)は一考の価値あり。 2013.12.1...
学部二回生の時の教科書。 今思い返しても面白いと思えるのは、根本的な思考様式に対する哲学的な問題提起をしているから。 実験や証明も実は完璧じゃない、そういう態度は良くないけども、そういう一面もあるという風に覚えておく態度(謙虚、慎重な姿勢)は一考の価値あり。 2013.12.11(火)
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すでに2回、読み返した。コンパクトなのに内容はかなりしっかりしていると思う。ここで書かれているニュートンとライプニッツの論争が気になって、あとで内井さんの「空間の謎•時間の謎」も買った。
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1冊でわかるシリーズだけあって、比喩を用いつつ、わかりやすくまとめてある。 科学の探究において、どういうことを踏まえなければならないのか。ある理論の設定とは、即ち事実とどういう関係にあるのか。そういった謎の考え方が論点ごとに提示される。それが1 科学とは何か2 科学的推論3 科...
1冊でわかるシリーズだけあって、比喩を用いつつ、わかりやすくまとめてある。 科学の探究において、どういうことを踏まえなければならないのか。ある理論の設定とは、即ち事実とどういう関係にあるのか。そういった謎の考え方が論点ごとに提示される。それが1 科学とは何か2 科学的推論3 科学における説明4 実在論と反実在論のあたりに、解りやすく説明されている。 5 科学の変化と科学革命はクーンについて描き、6において、物理学・生物学・心理学における哲学的問題、という、実際の科学において科学哲学の問題はどのように適用されるかを見る。 7 は科学に対する批判者についていくつか述べる。 教科書的なものよりも学者の名前は少なく、基礎的な理解のきっかけと言った感じか。特に帰納と演繹に関する説明は、アカデミズムに若干でも携わっているなら、最低限は理解したい。
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●反実在論において、科学の目的は世界の中の観察可能な部分について、真なる記述を与えることである。そのためには、観察可能なものと観察不可能なものとが区別できなくてはならない。どうやって区別できるのか。 ●観察不可能な対象を措定する科学理論は、観察データによって完全には決定されない...
●反実在論において、科学の目的は世界の中の観察可能な部分について、真なる記述を与えることである。そのためには、観察可能なものと観察不可能なものとが区別できなくてはならない。どうやって区別できるのか。 ●観察不可能な対象を措定する科学理論は、観察データによって完全には決定されない(決定不全性)。たしかに原理上は与えられたデータに対し、複数の理論が存在可能である。しかし、それらがどれも同様に確からしいことにはならない。他に理論選択の基準を設ければ、理論の優劣を判断できる。 ●要するに、決定不全性の問題は、ヒュームの帰納法の問題の変奏に過ぎないのではないか(ベイズ主義によって、判定可能?)。
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