算数教育をひらく の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1976年刊行。ここに書かれていることをそのまま小学生の授業に用いたら、”きょとん”とされるだけではなかろうか。それくらいレベルが高い。むしろ、高校生を受け手とし、数論の前提となる算数の深層を説明する材料になりそう。それよりも、昭和43年に改訂された小学算数学習指導要領(中学は翌年)は驚異的。小学4年で∪(和集合)を習い、中学で補集合・部分集合などを、高校1年で集合と命題の関係を習う。あるいは中学1年で累積度数・代表値・ヒストグラム、2年で確率・順列・組合せ・期待値、3年で標準偏差等を習う。驚きである。 もっとも、中2の娘に尋ねると、確率・順列・組合わせは今習っているとのことのようだ。ひょっとすると、自分の時が、ただレベルが低かっただけかも…。
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