奏でる声 の商品レビュー
多分2回目・・・ 前回も読み終えていない 今回も、どうしても進まない タイトルも表紙も好きなのに・・・ 残念
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一番心に残ったのは、精霊の子として登場する少女。アポリジナルに対する、同化・隔離政策の犠牲となった(と思われる)彼女は、精霊たちの記憶として存在しているので(多分)、精霊たちの声を聞こうとする人にしか見えない。隔離のために連れ去られる瞬間の恐怖と苦痛を何度も追体験しながら、それで...
一番心に残ったのは、精霊の子として登場する少女。アポリジナルに対する、同化・隔離政策の犠牲となった(と思われる)彼女は、精霊たちの記憶として存在しているので(多分)、精霊たちの声を聞こうとする人にしか見えない。隔離のために連れ去られる瞬間の恐怖と苦痛を何度も追体験しながら、それでもまた、生まれ故郷の大地に戻ってくる。少女らしい傲岸さと闊達さを身にまとって。アポリジナルの精神の象徴として描かれているんだろうか。ラストでの、オーストラリアの各地から聞こえてくる耳を聾せんばかりの様々な調べの歌声と少女との交信は、希望を感じさせて、感動的。不思議な余韻を感じる作品。 ――The Voices by Susan Elderkin
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