犯罪被害者の声が聞こえますか の商品レビュー
反対派の人は、要は「新しいことを始めるにあたっての責任」から逃げたいだけなのでは? 前例にしがみつく悪しき風習を改めてみてしまった気がする。前例がないのなら、かつてない対応をすべきとは考えないのだろうか。
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その当事者にならないと 本当のことはわからない もちろん、そうであろう でも真のノンフィクションはそこを きちんと届けてくれる 「犯罪被害者基本法」成立にいたるまでの 犯罪被害者やその家族に襲いかかる信じがたい理不尽な事実をていねいにていねいに綴られている その苦しくつらい思...
その当事者にならないと 本当のことはわからない もちろん、そうであろう でも真のノンフィクションはそこを きちんと届けてくれる 「犯罪被害者基本法」成立にいたるまでの 犯罪被害者やその家族に襲いかかる信じがたい理不尽な事実をていねいにていねいに綴られている その苦しくつらい思いにちゃんと寄り添われる東さんは本当のジャーナリストだ
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とにかく読んで良かった。 当事者にならない限り、対岸の火事としか思わないであろう犯罪被害者の悲惨な現状と権利を勝ち取るまでの話である。 テレビも見てみたい。 現在の被害者たちがどうなっているのか、法律の改正が行われたのか気になる。
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買ってよかった。 とにかく、悲惨な被害者の現実と被害者の権利を勝ち取るための苦難の連続が詳細に書かれていた。 人前では読めない、苦しい作品だった。 人は、自分自身や近しい人が被害者・加害者にならない限りどんなに悲惨な事件も日常生活からは薄れる。 それは仕方のないことだし、誤解を...
買ってよかった。 とにかく、悲惨な被害者の現実と被害者の権利を勝ち取るための苦難の連続が詳細に書かれていた。 人前では読めない、苦しい作品だった。 人は、自分自身や近しい人が被害者・加害者にならない限りどんなに悲惨な事件も日常生活からは薄れる。 それは仕方のないことだし、誤解を恐れずいえば必要なことですらあると思う。そうしなければ、普通の日常生活を送り、労働し、幸福になることが困難であるからだ。 大切なことは、事件を知っていること、被害者の苦しみを知っていることだと思う。被害者は、まず加害者から、そして社会から被害を受ける。そのことを踏まえ、事件を見ていきたい。 マスコミは「我々には報道する義務がる」といい、被害者家族の生活を脅かす。素人からすると、「より悲惨な姿、より消費者に”可哀想”と思わせる”絵”をとる権利がある」ということかなと思ってしまう。 確かに、言論の自由は先人が、それこそ命を懸けて勝ち取ってきた大切な権利だと思う。 でも、身内を殺された被害者をもう一度殺してまで主張すべきことなのか?と疑問を持った。 鈴木伸元先生の「加害者家族」という本も読んだが、犯罪は本当に関係者の人生を破壊する。 気になる点が一つあった。 火傷を負った女性に対面した際、「美しい彼女が、このような目に遭ったことの悲劇性が、自分の想像を超えていた・・・」と書かれていたが、「美しい」という言葉に違和感を覚えた。「若い」等であればスムーズに読めた気がした。
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日本は犯罪被害者に対する支援が遅れている。『むかついたから』『いらいらしてたから』『友人をかばったから』などの理不尽な理由で、子供や妻を殺害され、一生治らない体にされるその痛みを和らげる暖かい国ではない。心の傷のケアだけではなく、介護・治療にかかる多大な費用も十分な支援を受ける制...
日本は犯罪被害者に対する支援が遅れている。『むかついたから』『いらいらしてたから』『友人をかばったから』などの理不尽な理由で、子供や妻を殺害され、一生治らない体にされるその痛みを和らげる暖かい国ではない。心の傷のケアだけではなく、介護・治療にかかる多大な費用も十分な支援を受ける制度がない。加害者の人権や損害賠償支払い能力がないという理由で、守られる理不尽さ。相も変わらず役人・警察は社会的弱者には冷たい。 子供や家族を失ったときに自分はどうするだろうかと考えると正直、理性を保持することができない。そんな印象をもった作品だった。
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あまりにも理不尽な犯罪被害者への対応。 そして、その理不尽さに立ち向かう全国犯罪被害者の会。 彼らの活動を追ったルポ。 とても考えさせられる本です。
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NHKのドキュメンタリー番組を書籍化したもの。日弁連副会長まで務めた弁護士がその妻を殺されたことで犯罪被害者やその家族が置かれていた惨状に気づき、同じ苦しみを味わっていた人たちと協力して国による補償や裁判に参加する制度の実現を求めて運動し、要求を実現していくまでの苦闘の様子を追...
NHKのドキュメンタリー番組を書籍化したもの。日弁連副会長まで務めた弁護士がその妻を殺されたことで犯罪被害者やその家族が置かれていた惨状に気づき、同じ苦しみを味わっていた人たちと協力して国による補償や裁判に参加する制度の実現を求めて運動し、要求を実現していくまでの苦闘の様子を追っている。 民事で訴えても損害賠償を実際に払われる割合は相当低いこと(殺人事件だと7%とか)、そのため犯罪によって強いられた医療費を被害者が自己負担していること、被害者や遺族は刑事裁判の訴訟記録さえ見ることが許されていなかったこと、被害者や遺族は裁判の傍聴席を一般人と同じように抽選で確保しなくてはならなかったことなど、犯罪被害者のことを全く無視してきた日本の司法制度(とそれを担ってきた法曹たち)の惨状に衝撃を受ける。(運動の成果もあり、これらは改善されてきている。) この本は外国の制度の紹介とかもあってNHKらしい包括的で堅実な作りだけど、犯罪被害者同様、自分に非がない(ことも多い)病気の人たちとの位置づけや扱いの違いはどうなっているのか/どう考えているのかが疑問として残った。
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