ケース・スタディ企業倒産 の商品レビュー

日経ベンチャー編(著者)

2024/03/25

経営危機の3つのステージ＝予備的段階、危機的段階、危機段階。

吉野家＝会社更生法でコスト削減、管財人による的確な経営改善。
JR東日本＝法的仕組みによる債務の切り離し。債務の引き受けがあったがコスト削減に成功。JSR（国鉄規格）の廃止。資材購入の競争、人事評価制度（公務員型から民間型へ）、
商船三井＝アライアンスとM&Aによる構造転換。
京セラミタ＝更生法とスポンサーによる技術と経営手法の導入。法的手続きをすることで、キャッシュの流出を防ぐ。あらかじめスポンサー企業を見つけておく。申し立てと同時に支援を表明しても洗う。
伊藤忠商事＝生え抜きによる改革、洗濯と集中。自らの給与を是とにすることで、それまでの幹部の退任を迫った。抵抗勢力内在化の仕組みを打破。
日産自動車＝外国人経営者によるコスト削減。
JFEスチール＝M&Aによるシナジー効果。コスト削減だけではやっていけない。ゴーンショック＝NKKから新日鉄への鞍替え。川鉄とNKkの合併とスピード感がある統合。
日本電産サンキョー＝スポンサーのもとでコスト削減と本業回帰。日本電産の強力なリーダーシップ。コスト削減。
富士フイルム＝先手の技術開発で事業構造を改革。周辺市場に事業のポートフォリオを移転。

サンビーム＝行き過ぎたコスト削減の悲劇。アルダンラップ＝スコットーペーパーの経営再建の手法が効かず解任。
IBM=内向きカルチャーの変革。ガースナーの就任による。IBMのシステムのオープン化で技術を活かす。変革のための努力を続ける＝eメールをくり続け、社内資料を廃止し、報酬が業績に連動する仕組み。
GM=法的整理による切り離し。リーマンショック後の不況をチャプターイレブンの適用で債務削減を行い、生き延びた。

変革のリーダーとなる経営者の重要性。