二都 の商品レビュー
旧文体が入り交じる独特な進み方。現在の文体と交互に出てくるので、慣れるのに暫し時間がかかった。宗教絡んで一気に面白くなったけど、結末があまりに凡庸。呆気なくて残念。父親と後妻あたりが、宗教に絡んでくるかと期待してたが…
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二都、が京都奈良かと期待したが東京鎌倉だった。ちぇ。 途中は色々面白くて興味深い話だった。私も一神教はあまり好きじゃありません。でも善悪という規準自体はよいものだと思ってる。絶対のようで絶対ではない価値観。 いずみと雅也の会話はギャグパートみたいで笑った。 しかし全体的にはよく分...
二都、が京都奈良かと期待したが東京鎌倉だった。ちぇ。 途中は色々面白くて興味深い話だった。私も一神教はあまり好きじゃありません。でも善悪という規準自体はよいものだと思ってる。絶対のようで絶対ではない価値観。 いずみと雅也の会話はギャグパートみたいで笑った。 しかし全体的にはよく分からなかった…。どういう話かと説明するのが難しい。 新興宗教、社長の父とその息子、若い義理の母親、旧かな遣い、電車、留学経験のある女記者、文人と鎌倉、鎌倉の忌まわしさ、神を頂点とするヒエラルキ、云々。
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藤谷治3作目、読むたびに印象の変わる作家さんだ。 『下北沢』文庫版収録の西加奈子との対談で、 この『二都』について、川端康成の小説に「うわっ」となって それではせめて真似でもしてみようと書いたとあった。 私には立原正秋がイメージされる。 鎌倉が舞台だと、立原を連想してしまうのか...
藤谷治3作目、読むたびに印象の変わる作家さんだ。 『下北沢』文庫版収録の西加奈子との対談で、 この『二都』について、川端康成の小説に「うわっ」となって それではせめて真似でもしてみようと書いたとあった。 私には立原正秋がイメージされる。 鎌倉が舞台だと、立原を連想してしまうのかもしれないけれど。 必ずエンエンと続く、藤谷節はお約束。 ここでは、カルト教団の教理の中に、あるいは能「姥捨」の中に…… そこが彼のメッセージ、譲れない部分なのかも。 私が今まで読んできた藤谷作品が実に読者サービスが細やかだっった ことに対し、こちらは、読者が付いていく感じだろうか。 悪く言えば、ちょっと作家の独りよがりとも言えまいか。
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最後まで興味を持って読むことはできたが、もうちょっとわかりやすいオチにしてもらいたかった。また鎌倉の描写が旧仮名になっている理由がよくわからなかったし、同じ人物が単に鎌倉と東京を移動しているという以上に、二つの世界を対照して描く意味が伝わらなかった。
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休みの日に一気に読んだ。なんといっていいのか、よく言えば、つかみどころがありそうでつかみどころがない。「青くさい」ということがこの作家のひとつのテーマなのかな。鎌倉と東京、という二都とで主人公の感情も振る舞いも違ってくる。主人公の継母と突然現れたフリーランスのライターという二人の...
休みの日に一気に読んだ。なんといっていいのか、よく言えば、つかみどころがありそうでつかみどころがない。「青くさい」ということがこの作家のひとつのテーマなのかな。鎌倉と東京、という二都とで主人公の感情も振る舞いも違ってくる。主人公の継母と突然現れたフリーランスのライターという二人の女性に対しても。読み終わった後、なんだか不完全燃焼だ。
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