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両手いっぱいの言葉 の商品レビュー

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2010/11/14

彼が様々な作中で綴ってきた言葉を、テーマに沿って抜粋し集めた本。名言集とはまた違った趣がある。それは彼の語り口によるものかもしれないし、彼の作風が多岐に亘っているため、言葉に対する印象のブレ(良い意味での)を感じるからかもしれない。何より面白いのは、こうして言葉を抜粋されると作中...

彼が様々な作中で綴ってきた言葉を、テーマに沿って抜粋し集めた本。名言集とはまた違った趣がある。それは彼の語り口によるものかもしれないし、彼の作風が多岐に亘っているため、言葉に対する印象のブレ(良い意味での)を感じるからかもしれない。何より面白いのは、こうして言葉を抜粋されると作中で触れた時とは各々の言葉に対する印象が変わるということ。それでも奥底に共通して流れる寺山修司らしい思索が見える。 文庫版も出ましたが、やっぱりこのサイズのこういう厚めの紙に活字が打たれている凹凸や重さが好きだし合っているように感じる。

Posted byブクログ

2010/07/22

代官山のカフェ会(4/18)にて、ちーさんからの推薦。 寺山修司の戯曲は、アクが強く、あまり好きではありませんが、この人がどのような箴言を残しているのか気になって、読んでみました。 珠玉のようにきれいな言葉もありますが、やはりどこかシニカルな、ぶ厚いガラスを通して少し歪んだ世...

代官山のカフェ会(4/18)にて、ちーさんからの推薦。 寺山修司の戯曲は、アクが強く、あまり好きではありませんが、この人がどのような箴言を残しているのか気になって、読んでみました。 珠玉のようにきれいな言葉もありますが、やはりどこかシニカルな、ぶ厚いガラスを通して少し歪んだ世界を見つめているような気がします。 エログロナンセンスな戯曲作品ばかり印象に残っていますが、やっぱりこの人もやわらかな心を持つ詩人だなあと思いました。

Posted byブクログ