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天の半分 中国の女たち の商品レビュー

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2011/09/21

蔵書整理のため、さよならを言わなければならない本たち。けっしてあなたのことは忘れないわ。 ゴダールの映画の中でも「中国女」と「東風」が最も好きな私は、毛沢東もお気に入りの人でした。 彼の伝記で、精神集中力を身につけるために騒音の中でも読書が出来るように鍛練した、という記述を読...

蔵書整理のため、さよならを言わなければならない本たち。けっしてあなたのことは忘れないわ。 ゴダールの映画の中でも「中国女」と「東風」が最も好きな私は、毛沢東もお気に入りの人でした。 彼の伝記で、精神集中力を身につけるために騒音の中でも読書が出来るように鍛練した、という記述を読んで、私も実際にやってみたりしたものでした。あるいは長い髪にして、真っ赤な毛沢東語録をどこかで見つけてきて胸に抱いてアンヌ・ビアゼムスキーを気取ったものでした。 今でも、粛清とか独裁とか文化大革命は毛沢東神格化運動だった、とかという裁断をとても私は信じられません。 女は肩に天の半分を担っている 女は天の半分をかちとらねばならない                   毛沢東 という言葉を巻頭言にして書かれたこの本は、二児の母であるクローディ・ブロイエルが12人の女性たちの中国旅行で見聞したことを、冷静に客観的にルポルタージュしたものです。 昔の女性解放運動や現代のジェンダー論の文脈の中に置いても、読む価値のある日常生活から都市計画まで1970年代初頭の中国の実際を活写した本です。 14年ぶりかの再読は・・・ちょとしんどかったです。書き方なのか翻訳のせいなのか、硬すぎて辟易しました。あれっ、そういえば中学生の時の中国旅行でこれらの舞台を何故訪問しなかったのか、今頃思いつきました。

Posted byブクログ