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2017/12/03

哲学者の中村雄二郎と、人類学や民俗学を研究する小松和彦が、「死」というテーマをめぐって交わした往復書簡をまとめた本です。 自然と文化の関係をどう考えるか、あるいは、アニミズムをどのように理解するべきなのかといった問題が論じられており、著者たちの間で意見の相違が浮き彫りになってい...

哲学者の中村雄二郎と、人類学や民俗学を研究する小松和彦が、「死」というテーマをめぐって交わした往復書簡をまとめた本です。 自然と文化の関係をどう考えるか、あるいは、アニミズムをどのように理解するべきなのかといった問題が論じられており、著者たちの間で意見の相違が浮き彫りになっているのですが、それぞれの立場からの意見が表明され違いが確認されるにとどまっており、積極的にそれぞれの主張を突きあわせることで問題を掘り下げるといった試みが十分になされているとはいいがたいのではないかという感想をもちました。小松は「死」というテーマについて思弁的な考察に踏み込むことに遠慮があるように感じられます。他方、中村のほうは、すでにみずからの思想的立場を確立していて、それを揺るがすような問いかけを小松から聞き出すことができずにいる、といった印象を受けました。 もう少し両者がたがいの議論の拠って立つ根拠について検討を進めていれば、生産的な議論になっていたのではないかという気がします。

Posted byブクログ